こう、無職童貞彼女いない歴=年齢の俺が土日に散歩しているとひっきりなしに見る人間たち。
それは、カップルとファミリー。街中を楽しそうに喋りながら歩いている。
ファミリーはまだ何ともない。少なくとも最強伝説黒沢の域には達していない。
カップルの中でも、手をつないで歩いている大学生くらいのカップル。
おまえらは、うざい!いや、羨ましい気がする!
そして、おまえらから放たれる初初しさ。甘酸っぱさ!青春してます感!むずむずする!
まだ新卒で就職のカードをもっていて、モラトリアムを満喫しているお前らはまさにいま人生の絶頂にいるのだ。俺はそこを取り逃してしまった!その時俺は大学はほとんど行かずに、秋葉に行って転売の材料を仕入れていた。
女に相手にされないから、金をひたすら追い求めていた。
だから羨ましいのだ。
その反動でそういう私達今人生の絶頂で最高に楽しいわ!オーラをプンプンさせてる手つなぎカップルを見ると、目を逸す。視界に入れないようにする。
それはやはり深層心理では嫉妬なのだろう。
でも、なんで手をつなぐんだろうか。別に繋がなくてもいいじゃん。
手汗とか気にならないのか?例えべちゃべちゃでも互いに何も言わずにつなぐのだろうか?などと何故か上から目線で分析を試みている俺はバカだ。
恋人ができるとわかるんだろうか。
俺は彼女いない歴年齢男だからマジでわからん。
というか人を好きになったことは小学生以来ない。
なぜなら俺は中高一貫の男子校に通っていたからだ。
文化祭とかで、他校の女子高生と仲良くしてるリア充たちを尻目に俺はトイレにこもって小説を読んだり、電車で家に帰ってゲームをしていた。
さすがに便所飯は経験したことはない。
そう、女から逃げ出していた。
そして、手をつないでいないカップル。
こっちのほうが多いか。年単位のカップルなのだろうか。
でも、じいさん、ばあさんなのに手をつないでいるカップルもいる。
そして、今日見た絡みつきながら歩いているデブのカップル!ただでさえ暑苦しいのに、余計暑苦しいんだよ!家で汗だくで絡まっとれ!
出会いがないんです。友達ゼロで、働いてもいない。
出会おうとするならば、クラブとか路上でナンパするくらいか。
とてもじゃないけどコミュ力0で冴えない俺じゃ絶対無理。
傷つきたくないし。女に頭下げる的なことはやりたくないといううんこプライドもある。
傷つきたくないから、社会から逃げ出した。
最近それもやらなくなった。同じ作業の繰り返しで疲弊して、飽きてやめている。
そう考えていると、ずっとこのスタンスを貫いていたら、一生童貞でしかも、死ぬまで誰も周りにおらず死んでいくのだろうか。
貯金はあと10年は働かないでくらせるくらいあるけど、それが終わったらもう45歳くらいだ。
貯金が尽きた時、バイトを始めるのだろうか。
それとも生活保護に泣きつくのだろうか。
今の自分にはわからない。
いずれにせよ、その時はもう取り返しがつかない。
経済的にも外見的にも
容姿は完全におっさんとなり。振り返ると、そこには後悔の山が積み上がっている気がする。ああ、女を一度でいいから抱いてみたいなぁと日々悶々としつつ、ある日街にでてイチャイチャしている奴らに爆弾を投げ込む。そして逮捕・・・まではおそらく行かないだろうが、外に出るたびにストレスがたまり、外でブツブツひとりごとを言って歩いていたり、時に叫びだす。やばい哀れなおじさん。そう思われている俺。
そんな予感がめっちゃするし、このままだとそれはリアルに実現してしまうだろう。
やはり人との接点をちょっとは持ったほうがいいのかも。
そのためにバイトするのが手っ取り早いけど、俺はバイトすらしたことがない。
それにこの歳でバイト?人生終わってんな!って思われたくないってのもある。
これまた糞みたいなプライドだ。ああそして傷つくんだろうな。
俺は傷つきやすい。ガラスの❤の持ち主なんで、今までいらん苦労をしてきましたよ。
誰も寄り付かないから、誰も助けてくれるやつがいない。
あーあ。これからどうすっかな。