ヒゲを1週間剃らないで外出した。
明らかに浮浪者レベルの髭の濃さだ。
俺は髭が濃いから、すぐにボーボになってしまう。それを1週間も放置すれば、遠目から見ても顔面ヒゲまみれだなと思うだろう。
自分の顔を鏡で見てみると、なんと小汚いんだろうって思った。
そのまま外出してみると、人の視線は平常と変わらない。頬に手を触れると、ジョリ!ではなくなめらかな肌触り、しかし、いつもと違う感触でどうもなれない。
人は余り俺の顔を気にしていないようだが、自分が気になる。自意識が働いて、落ち着かない。
良く外国人とかヒゲまみれじゃないかって、言い聞かせてみたけれど、日本人でヒゲボーボーの奴ってかなり少数派なんじゃないかとも思った。
一番、警戒するのが、交番の前を通る時や、パトロール中のお巡りとすれ違うときだ。職務質問されるんじゃないかとヒヤヒヤする。
ということで、そろそろ剃ることにした。
日本人にヒゲは似合わない。改めてそう思った。似合うのは竹野内豊みたいなワイルド系ハンサムくらいだ。
今の俺はヒゲマックスの山田孝之みたいになっている。