今や小学生、下手したら幼稚園児でも持っていそうである普及率が100%を超えているであろう携帯電話。
日本人で持っていない人間のほうが少数派というこの現代ニッポン。
しかしながら、そのマイノリティーの一角をになっているのがこの俺だ。
俺は生まれてこの方、携帯電話を契約したことがない。
電話番号を持ったことがないという意味で。
なぜこんな言い方をするかというと、俺はスマホを持っている。
このスマホはキャリアの店で契約して買ったものではない。ヤフオクで買った白ロムのアイフォンとアンドロイドを2台持っている。
なぜ二台なのか。それは中古なのでバッテリーが途中で切れるから、モバイルバッテリーを別途用意してやりくりしているからだ。1台目のバッテリーが切れたら、モバイルバッテリーに繋いで充電する。そして十分に充電されている2台目を使用する。そして、2台目の充電が切れたら、充電が完了した1台目を再び使う。
新しい白ロムを買う余裕も調べるも面倒なので、この状態を半年続けている。
大体一台につき五時間くらいは持つので、そんな頻繁に充電し直すということは今のところあまりない。
いずれも、格安SIMを入れて、インターネット専用機としている。
そもそもの目的が、外でもインターネットがしたいからという理由で購入した。
しかし格安SIMでも音声通話契約(データと比べて少し高いけど)することができる。それも十分安いのに、なぜそのプランにしないか。
それは聞くまでもなく、話し相手がいないからだ。働いていれば、業務の電話が職場からかかってくるのかもしれないが、俺の場合、働いてもいない。
つまり、音声通話は全く不要のない無用の長物だということだ。
しかしながら、ちょっと困ることがある。
それは、病院で携帯電話の記入欄に何も書けないことだ。
先ほど述べた通り、日本人の殆どが携帯電話を持っている。持っていないから目立つのだ。
毎回病院で初診の時に書かされる書類には、家の電話番号しか書かない。
しかし、病院側は、携帯番号を知りたいらしく、いちいちそれを伝えるのも面倒くさい。しかし世間的に見れば携帯番号を教えられない=ヤバいやつだと思うかもしれんなぁ。どちらかと言うと携帯電話を持っていないというか、もう、持っているのが当たり前なので、教えられない何か事情があるのではないかと邪推されてもおかしくない。
しかし、無駄なものは省くに越したことがないので、固定電話があるうちはこれでいいだろう。