睡眠不足でフラフラで歩いていると自分が今一番どの種族の人間を嫌っているかがわかる。
喫煙者だっ。
寝不足により副交感神経から交感神経へのスイッチが行われず、半ば夢の中をさまようように歩いていると、普段しょーもないことでイライラしたり、うらやんだり心を動かされているんだなぁということを感じる。
例えば、普段イライラする女。今日も多分にもれず、3人組が駅のホームを我が物顔で闊歩していたが、ああいつものバカだなと思うだけ。ついでに普段は口に出さないであろう「馬鹿だなぁ~」と聞こえるくらいの声で追い抜き際に言ってやったわ。
あと今日もババアが何かの冊子を持って道のど真ん中で立ち止まっていた。まぁ、よくある光景だぐらいにしか交感神経優位の時は華麗にスルー可能である。
しかし、そんな状態にあるにも関わらずスルーできない種族の人間がいた。
それは喫煙者だ。
今日も睡眠不足の体をわずかでも回復するため、交番横の小公園のベンチのひとつに腰掛けてクラシックをイヤホンで聞いて休んでいた。しかし5分も立たずにタバカス(ドキュン)が招来。あのクソみたいな毒ガスの臭いを俺の鼻腔が探知した刹那、俺は席を立って、そいつの顔すら無視をして足早にその小公園を後にした。
しかし、今日は運がない日である。出発3分の経たない内に、クソジジイのタバコの洗礼。その後、また5分と経たないうちにプカプカすいながら歩いている間抜け面のじじいが眼前を横切る。俺はその場に立ち尽くし、そいつと距離を図る。こんなことは毎度のことで、なんで俺が毒ガス野郎の調子に合わせにゃならんのだと憤りを感じる。
まったく行政はクソの役にも立たん。歩きタバコについてもルールはゆるゆるで喫煙者のモラルに委ねられている。だいたいの区がその方針。それがダメなんだ。タバコを吸うやつにモラルなんてものを求めるのはナンセンスだ。秋葉原のように罰金を課すくらいのペナルティーが必要なんだ。
宝町の公衆便所つきの小公園。そこには思いっきり禁煙、タバコだめみたいな標榜を掲げた看板が突っ立っているにも関わらず、そんなもんは我関せずで吸っているタクシー運転手がぎょうさんいる。想像するに彼らはなんだかんだかこつけて、意識が慣れてしまったんだろう。良心の呵責を以前は感じていたのだろうが、いつしかみんなやってるからという談合により感覚が麻痺し、罪悪感を消失させてしまったんだろう。
こんな奴らが山ほどいる。世の中腐ってる。
デスノートでタバカスを片っ端から掃除したい今日このごろ。