2005年。
俺は秋葉原に初めて行った。
目的はアンチウィルスソフトを買うため。
その前に原因不明のPCクラッシュが起きていて
RPGツクール2000で唯一完成させた作品も吹っ飛んでしまい。
魂が半分抜けかけていた。
その時にドラマ「あいくるしい」がやっていて。
おりしも、前半のクライマックスであるお母ちゃんが死んで葬式をやるシーンが放送されていた。
竹中直人がトランペットを吹き出してから出棺までに、BGMでマイケル・ジャクソンのベンのテーマのオーケストラ版が流れて、それを聞いていたたら目頭が熱くなってきて、号泣した。
俺はBGMにやられる。いつもそう。
それはまさに俺の作品の葬式でもあった。
翌日か翌々日くらい。
アンチウィルスソフトすら入れてなかったので、両親が買ってこいと10000円渡されて秋葉へ繰り出した。
当時、ディフェンスに定評のあったノートンアンチウィルスを買った。
7980円もした。
ちなみに、今は存在しない「さくらや」で買った。
しかし、これが大失敗。
さくらやで買ったのが失敗じゃなくて、ノートン先生を買ったのが。
当時の俺の家の共用パソコンのCPUはAMDのduron 1.1Ghz。
当時からしてもう古いもんだった。
だから、ノートン先生を導入したのはいいが、明らかにもっさりになった。
そりゃそうだ。重い上に、常駐してるんだから。
家族にも不評。おまえ、なんでこんなもん買ってきたんだ、くらい思ってただろうな。口に出さなかったけど。
我が家のボロPCはノートン先生に心地よく仕事をしていただく場を提供できなかった。不徳の致すところ。
結局、1年限りで使用を停止した。
それから結局、ノーガード戦法でいくことにした。
幸い、トラブルには巻き込まれなかったが、何年か後にavastを入れてみたりしたけど、結局重くてアンインストール。
結局duronのPCは2002年-2008年1クールまで老兵ながらも活躍し、おしまれつつも退役した。