川沿いにある長い公園を散歩していると、野鳥を見かけることがよくある。
そこに生息している野鳥などを観察していると体が痒いのか、羽毛を周囲にばらまきながら体をかいている鳥がいる。
俺もその気持はわかる。なぜなら俺は蕁麻疹持ちだからだ。
初めて病院に行ったときには既に慢性化していて、出たり治まったりを繰り返していた。
病院で診てもらって、タリオンを処方してもらうも、全然効き目が感じられない。ということで、次にアレロックを処方される。
アレロックはそれなりに効果があった。
治療法としては、最初の3ヶ月くらいは朝、昼、晩。症状が改善してきたら、朝、晩。さらに緩和されたら、出る前触れに一錠といった感じの指示をされた。
しかし、最後の出る予兆を感じたらっていうのが実に難しい。
蕁麻疹というのはもう出しちゃったらアウトなんで、絶対に完封しないといけない。でないと慢性蕁麻疹は治らない。
そして俺は、毎回あと一息というところで完全に抑え込むことができずに振り出しに戻るを繰り返してた。何度も。
予兆がわかれば何の苦労もないわ!と思いつつも、出さないようにストレスをためないようにするが、どうしても出ちゃう。オナニーのように寸止めできないから、アウト。
ネックなのは他にもある。
薬代だ。
毎回処方箋代含めて2000円。しかも1ヶ月分しか出してくれない。
1年以上飲み続けたけど結局ダメだった。
医者からしてみればいいお客さんだ。
俺がやめてしまった理由の1つに、医者の手のひらで転がされているような気がしたというのもある。一向に治らないと医者に毎回毎回税金を払い続けているような気になってくるのだ。ただ処方箋を書いてもらうだけだから。
結局、いつまでたっても完封できない蕁麻疹に屈してしまったのだ。
20000円くらい無駄にしてしまった。
ではどうすれよかったのか?
といってもどうしようもないことに気づく。
俺は精一杯言われたことを守った。
でも、「そろそろ出るぞという予兆」がわからなかった。
わからないから対処しようがない。その感覚を感じないから。
今も出る蕁麻疹。
しかし、不思議と全盛期よりも頻度は少なくなっている。
全盛期は風呂上がりにぶわぁぁと帯状疱疹の方に胸を中心に蕁麻疹が出ていたが、今はそうでもない。(出るには出るが)
薬は抜けてるだろうから、自己治癒力とか免疫なのか知らんが、生活に支障をきたさないレベルまで落ち着いている。
完全にはもう治らないんだろうなぁ・・・。