街を歩いているやつを見ていると単細胞に見えてくる。
どいつもこいつもくだらない話に興じている。
だから、世の中の人間は単細胞ばかり。
これはいわずもがな単細胞的な見方だ。
デブはみんな自己管理ができない。
これも単細胞的な見方だ。
その人間を知りもしないで判断している。
実際に食べたことがないものを、食わないで、見た目や噂だけで判断していることに似ている。
ドリアンなんかがそう。
人間食わず嫌い。
俺はその中でもキングオブ人間食わず嫌い。
人間食わず嫌い王なのである。
女食わず嫌い王だと思っていたが、
突き詰めると人間食わず嫌い王なのだ。
街を歩いている若者も家ではちゃんと勉強をしている人もいるだろうし、くだらない話をしている姿もその人の一面に過ぎない。
カップルにしても、付き合いつつも、完全につながっているわけではなく、それぞれ自分の領域を確保し、将来を見据え勉強、労働をしているだろう。その結果くっつくこともあるし、別れを選択することもある。
人間は単純じゃないし、どうしようもなくバカになるときもあるし、逆境に立ち向かって一生懸命勉強したり働いたり、泣いたり笑ったりをする。幼少の頃からの経験の蓄積により多面性を身につけ複雑になっていく。
その人の機微を知るには実際に交流してみないとわからない。
交流してみても腹の底がわかるまでいくには、時間をかけての信頼関係の構築が必要だろうから、親友がいる人はこのようなトンネルをくぐっているんだろう。
俺の場合は大抵その前で人間関係が終わってた。だからインスタントな友達、クラスメート止まり。
俺はできないから図書館で本でも読んでみる。
それにしても「人間食わず嫌い王」は「僭称」するものなのか。
王をつくものの、全然えらくないし。