人並みを求めてはいけない。
彼らには積み重ねがある。
友達との付き合い方、喧嘩の仕方、出会いと別れ。
酸いも甘いも噛み分けた経験。
それが積み重ね。
俺が持っていないものだ。
俺はそれらから全部逃げてきた。
コミュニケーション能力を鍛えることも人間関係を構築することも全部相手がいる。
俺は相手がいないとできないことから逃げてきた。
一人でできることばかりやってきた。
ゲームもRPGばかり。マリオカートとかはしない。なぜなら相手がいないと楽しくないゲームだから。
一体どうしてこうなった?
ところでどうなんだろう。
・生まれ持った資質
・環境
その人の性格を形成するのはどちらなのか。
そもそも性格は遺伝するのか。
しかし親は別にひきこもり気質ではない。
子供から見ていても普通のどこにでもいる人間だ。
自分の性格がこんなになってしまった根本原因てなんなのか。
それはどちらもだと思う。
しかし、やはり環境でトドメをさした感がある。
俺は、幼少の頃から人付き合いが苦手で、保育園くらいから人間関係は全然ダメだった記憶がある。
だから、環境以前に性格的な問題だとしか思えない。
生まれ持ったもの。資質。人付き合いが苦手な特徴を持って生まれてきてしまった。
そして、それが成長するに連れて輪をかけてひどくなり、小学生をピークに坂を転げ落ちるように、コミュ障になっていった。
環境にも恵まれず、虐めにあったこともある。
筆箱を水攻めにされたり、パンツを脱がされたりした。
でもここでいじめた奴らと対決したら仲良くなった。
しかしそれから2年後に壮大な手のひらがえしにあい、人間不信となる。
ところが1年後、家に毎日行くくらい仲がいい友達ができた。
小学生の頃は紆余曲折があった。
ただ、中学生からはあからさまないじめはないものの、常に孤独を感じていた。
既に外郭は完成しつつあり、外面的にはそれなりに取り繕っていても心には誰も侵入させなかった。
別人格を作り出していた。だから感情をぶつけることもない。空気のような人間に徹していた。
それは6年続き、大学へ進学した後も漏れなくボッチ街道を突き進み、気づけばひきこもりに。
環境と生まれ持ったもののダブルパンチでここまで来て無職。
友達ゼロ、恋人いない歴年齢。
すこしばかりの勇気と危機感があればここまでいかなかったと思う。
社会とのとっかかりがわずかでもあれば、サイコロを振れる。
サイコロを振ってあたりがでれば、誰かしらと交流を持つことができるかもしれない。
ひきこもっていると他人との交流の試行回数が皆無だから、可能性はゼロになる。
こういう人たちがひきこもりになるんじゃないかと思う。
結局は自分の怠惰が根本原因なのかもしれない。
人間社会との繋がりを軽視ししすぎた。
あまりに将来を考えてなかった。
子供だった。
接触がなかったため同期の人間と比較できなかった。
だから自分が置かれている危機的状況を理解できなかった。
親が甘かった。
原因はこんな所だろうか。
家庭をないがしろにして、ひたすら仕事に打ち込んだ結果、「実家に帰らせていただきます」の書き置き。
誰もいなくなった家で茫然自失、結局家庭崩壊を招いてしまった仕事人間を彷彿とさせる。