PSPやDSすら廃れた。
この前本を読んでいたら、その読んでいた本が2012年発行だった。
その頃普及していた携帯機と言ったらPSPやDSなわけだが、それらももう廃れている。
ビータとか3DSとかに置き換わりしてはいるものの結局のところスマホゲームにスライドしている。
本当に競争というものは何が起こるかわからない。
あのAMDがインテルを自作PC業界のCPUシェアで逆転したというのだから驚きである。
かつてはアスロン64でインテルよりも優れたCPUを開発していた時期があった。
その頃インテルは爆熱のペンティアム4やDなどでクロック数を上げることに熱心で、熱を入れすぎてCPUも熱暴走していた。
しかしライバルのAMDがアスロン64というクロックの上限をあげるのではなく、クロックあたりの性能を上げるという真逆のアプローチのCPUを発売し、評判を勝ち取った。
しかしそれも三日天下で、間もなくC2Dが発売されてもとある勢力図に戻った。
本当に自作PCの世界は進化のスピードが早かった。
今は頭打ち気味になっているが、直近10年の進化は目覚ましいものがあった。
10年前のCPUは化石と呼ばれるようになり、値段がつかないレベル。
数年前のものも購入価格より大分落ちる。
この辺はオーディオ業界とは違うなぁと思う。
高級ヘッドホンとかは、何年も前のやつが購入価格マイナス10000円とかで売れたりする。
ヘッドホンには個性があるからなんだろうかねぇ。
個性もへったくれもないCPUは性能命だから、そこで置いていかれると価値が暴落する。低性能の型落ちくんには用はないのである。
ちなみに中古で28000円送料込みくらいで2009年に中古で買ったゼンハイザーのHD650が2017年に売り飛ばした時に24500円で売れた。
これがCPUなら0円である。
それほど、CPUというものは数年したら化石同然となってしまうのだ。
5年くらい前のCPU(ivybridge)あたり)はグリスバーガー問題とかで型落ちの値崩れはそうでもないが、進化のスピードがものすごいときは、数世代型落ちになると購入価格の半分以下の価値しかなくなってしまっていた。
だから俺はCPUは最高峰のものは避ける。
どうせ買ったところですぐにそれは型落ちになり、損した気分になる。
新CPUにはフルモデルチェンジくらい性能が上がる型もあれば、マイナーチェンジくらいの性能にとどまる型もある。
フルモデルチェンジの年に買い、その翌年マイナーチェンジだと、性能差は大差ない。だから、フルモデルチェンジの時に運良く買うことができれば、2年以上買い替えの必要がないくらい高パフォーマンスPCを使うことができる。
2011年のサンデーブリッジを買ったやつは勝ち組だとか言われていた。
俺が自作PCに興味を持ってあれこれいじっていたのはもう10年くらい前。
最近はてんでこの分野には疎くなってしまったので語れることはもうない。
しかし、凄い業界だなぁ。
あのインテルでさえ他社に性能で抜かされるとユーザーにそっぽ向かれるんだから。
それほど性能が全ての業界なんだろうな。
ジムケラーとか言うユリゲラーみたいななまえの1人の天才エンジニアがこの勢力図を塗り替えてしまったというのも驚き。
しかしこれでインテルもあぐらをかいているわけにはいかなくなった。
CPUの性能が頭打ちだったのも、ライバルが手ぬるかったというのもあるだろう。もっと本気出したらもっといいのができそうだ。
でもしないのはそうしなくても、シェアを維持できたから。
でもシェアを逆転された今、インテルは背水の陣で臨まなければならない。
さて、再び挑戦者となったインテルにC2Dの時のような大逆転のシナリオが用意されているのであろうか。