今日も図書館に行ったんだ。
家から2時間かかる図書館を。
このクソ大雨の中をさ。
そしたらさ、いつの間にか前の4人がけの斜め前に向かい合う形で女がいたんだ。
となりの椅子に荷物。彼氏のだろう。
彼氏はずっとどこかへ消えたけど、4時間くらいして合流した。
彼氏は普通以下の面だった。
もさい系のガリ勉系メガネ。
女は、特に弱点がなくかわいいに属すると主観では思った。
大半の時間は勉強をしている、時折寄り添うように何かを確かめていた。
ずっと観察してたのか、だって?
違うんだよ。
目の上隅の視界にどうしても入ってくるんだよ。
直視は一回もしなかったよ。
これでもがんばったんだ。
結局6時間位図書館に滞在したかな。
図書館を出てから、ひどく陰鬱な気持ちになった。
ずっと幸せの一時を見せつけられていたかもしれないし、教科書のお手本みたいな恋愛が眼前に広がっていたからかもしれない。
そこには理想型ともいうべき健全な交際風景が映し出されていた。
一体図書館から長時間抜け出して一体何をやっていたのかなぁ?
勉強のあとはホテルでも行ってスッキリするのかなぁ?
なんていつものような邪推は全然しなかった。
本当に「まとも」なカップルだったからだ。
少なくとも俺の印象ではそうだった。
意外と思われるかもしれないが、直接的に羨ましいとは思わなかった。
(陰鬱な気持ちに隠れているだけかもしれないが)
ただ、なぜか落ち込んだ。体が鉛のようになるくらい。
心臓がストンと一段下に落っこっちゃったような。
俺の不幸と彼らの幸福を比較してしまったんだろうな、無意識的に。
もしかしたら、もうすでに自分の中でピリオドを打っているんじゃないかと感じた。
こんな恋愛をすることは一生ないと。
大失恋して再起不能レベルに壊れてしまったというわけでもないし、告白して振られたトラウマすらない。
ただ、そんな気がするんだ。
俺は恋愛ができないひねくれた人間なんだと。
勇気のひとかけらもないやつなんだと。
手を繋いだり、腕を組んだりすることに対してもものすごい拒否感と抵抗がある。
俺だったら間髪入れずに振りほどくと思う。
それは幼少期に遡る。
照れくさかったのか、恥ずかしかったのか、それともガチで嫌だったのかわからないが、大昔母親と出かけた時に腕を組まれて、拒否反応を示したことがある。
自分でも原因がわからないが、もう思い出せすらしない古のトラウマの記憶もしくはDNAがそうさせているとしか思えない。
だから、もう恋愛はないものねだりだと思って諦めようかと思う。
正直まだ未練はあるが、もう自分でもどうしようもない。
自分がどうしたいのかがわからない。
いくら考えても。
男女交際に憧れを抱く→どうせ自分は無理だと悲観する→どうでもよくなる
こんなバイオリズムを繰り返している。
一度くらいは人生経験として体験したかったが、運命の出会いはおろか他者との接点すら全くないのだから仕方がない。
この輪廻を断ち切る方法を勉強しようかと思ってる。
しかし、結局抗うことができず、悩み苦しみ生き、死んでいくんだろうなということは想像がつく。
答えを探す道中、いろいろな哲学書、歴史書、宗教書などを読み漁っているうち一生が終わっているかもしれない。誰にも看取られることもなく。
5分間~の本にも書いてあったけど、
「人間は生きるのに必要な事以外は脳みそが面倒臭がってやらない」
らしい。
俺にとって恋愛とはその程度のものなんだろう。
結婚に関しても子孫なんてどうでもいい。
本当は子孫を残したい欲求は誰しも人間に備わっているんだろうけど、それすら捨てたい。
もうすぐ35歳が近づいている。
四捨五入すると40だ。
完全なるおっさん。しかも職歴なし。収入なし。
市場価値は紙切れ同然。
全ては遅すぎた。
このブログを見ている、ひきこもりの人生捨ててる若者よ。
そんな奴がいたら、さっさと恋愛してくれ。
死ぬ気で。
面倒でも人生一度きりの大仕事だと思って、外に出て恋でも仕事でもしてくれ。
長い間ひきこもりやってると、「恋愛」が脳の「面倒」カテゴリーに分類されてしまう。
すると、面倒臭くなって動けなくなる。
だからそうなる前に手をうつんだ。
歳を重ねていくと考え方が凝り固まっていき、変えるのが難しくなる。
早いに越したことはない。
俺は遅すぎた。
もうダメだ。職歴もない。金が無くなったら一生バイトだ。低賃金で上がることのない給料、ボーナスもなし。それを死ぬまで続ける。
人生見くびっていた。甘くないわ。ちゃらんぽらんに生きていると何かの拍子で真っ逆さまにホームレスまで転落するのがこの世の中だ。
俺はそこまで行っていないが、時間の問題だろう。
どうか俺みたいにはならないでくれ。
今現在俺は不幸だ。
そしてずっと昔から不幸だ。幸せな時など幼少の何も考えずに親の庇護のもと無垢で無邪気にはしゃいでいた時ぐらいだ。
自我が芽生え、外部の人間と接触を持つようになってからは、常に劣等感と共に日々を送っていた。その劣等感から解放されるのは家に帰ってきて、外面を剥いでから。
もう本当に人と関わることは昔から嫌だった。
どこの世界にも必ず俺を標的にして事あるごとに妨害してくる目の上のたんこぶみたいな奴らがいた。小学校、中学校、高校と。大学では完全に存在すら消えていた。幼少の頃からそんな思いを胸に抱き続けているとやっぱおかしくなっちゃうんだろうな。
その結果、ひきこもりとなり、恋愛にすら恐怖を感じるくらい臆病になっている。
どこかで、なんらかのきっかけで変わるべき、いや、変わらなくちゃいけなかったんだ。
結局、変わることができずにズルズルこの歳まで来てしまった。
でも一度きりの人生、おまえらだって幸福の方がいいだろ。
どこかで泥にまみれろ。温室から出るんだ。温室にいても何も変わりはしない。
ただ無駄に時を経過させるだけ。時は貴重だ。時の大切さをないがしろにすると、取り返しのつかないことになるぞ。その成れの果てが青春時代皆無で今やおっさんと化したこの俺だ。
だから、俺みたいにはなるな。
そして幸せになってくれ。
俺の分まで。
遺書じゃないよ。
勘違いせんといてね♪