俺のいらん特殊能力。
それは美人と偶然遭遇する能力だ。
女子高生も含む。
たまにしか乗らない電車でクラスで一番かわいいレベルの女の娘が乗っている。なぜだか知らんが。
ただでさえ女子高生なんてあまり見ないのに、偶然居合わせた女子高生がめちゃくちゃかわいいなんてことが良くある。
そんな娘は決まって周りの若い男にちら見されている。
ふと違う所を見ると、容姿に恵まれない女子高生もいる。
そうすると我々人間は残酷な生き物故、比べてしまう。
もう同じ人間とは思えないくらいの容姿の差。
なぜこうも違うのか。
神様は残酷だ。
今日アルカキットの錦糸町で見たレジの女の娘もそんな容姿に恵まれた女子高生だった。
下を向いているところと横顔をちら見したが、AKBGの宮脇咲良にそっくりで異常に白く透き通った肌とシャープな鼻筋と顎のライン、やはり骨格からして違うようだ。二重まぶたも標準装備。
近年話題に挙がる「日本一かわいい女子高生コンテスト」に飛び入り参加して、ファイナリスト全員蹴散らして優勝できるくらいの美貌だった。
一方別のレジには、アトピーに苦しむ、「おかあちゃん」みたいな恰幅の良い娘もいるし、全く化粧っ気のない元気が取り柄のノーマル顔のメガネ娘もいる。
というかこういうのが大半。だからこそ美人が際立つ。
そんなめちゃくちゃかわいい女子高生には銀座を闊歩する美人でも到底敵わない最大の武器がある。
それは肌の綺麗さだ。
美人の条件の1つに肌が綺麗だということがあげられるだろう。
銀座を闊歩するレベルの高い美人OLたちも一様に肌は綺麗である。
でもトップクラスの美人の女子高生の肌の綺麗さは次元が違うのだ。
息を呑むほどの美人の女子高生は、肌が白く透き通っていてまるで二次元から出てきたようにすら錯覚するくらいの肌艶を誇っている。
2次元と3次元の違いくらいに言葉の通り次元が違うのだ。
ピチピチの肌とはこういうのを言うんだなと妙に納得させられる。
抜け目なくちゃんと化粧をしているのもそういう娘たちの特徴だ。
天性の肌の素質に加え、素材を活かし、美の上限値を底上げする化粧の所作もあの歳で既に心得ている。
末恐ろしい美の申し子。まさに鬼に金棒である。
すっぴんで美人の娘もいるけど、ジグソーパズルの最後のピースをなくした時のような画竜点睛を欠く感がある。
それが化粧を施すことで洗練され完璧となる。
明らかに原宿にいるお化粧ごっこに終始している派手だけが取り柄の化粧ごまかし女子高生とは一線を画する。
美魔女と称される母君より帝王学を施されたのであろうというくらい芸能人のメイククラスに仕上げてきている。
俺は男子校だったので、クラスのマドンナとの邂逅はないが、一緒に働いている同世代の男子はバイト先のマドンナと一緒に働いていてクラクラしないのか疑問である。