職務質問された。ちなみにこれが初めてじゃない。
突っ立っている警官に声をかけられた。
警官「どちらへ?」
オレ「・・・家。」
警官「え?」(ボソボソ声だったので聞き返される)
オレ「家です!」
警官「・・・。あ、いいですよ」
あっさり帰される。
最初、一瞬無視して逃げようかという選択肢がチラついたが、そうすると完全に怪しいと思われると判断した。
また、嘘は見破られると判断した。
格好も髪型とかも適当だしなぁ。周りのスーツのリーマンと比較して「おかしい」印象を持たれるのも当然だろう。
むしろこの厳戒態勢のさなか今まで職質されなかったことが不思議だが、やっぱりそれなりにショックだわ。
模範解答は仕事帰りで駅とか応えるのが正解だろうが、電車で帰らないからそれは嘘だ。
それにそんな生活をしている人間は身なりもちゃんとしてるし、職質なんて絶対にされないだろう。
「家。」
それだけで開放されてよかった。
突っ込まれていたら、どんどん怪しい人物だという心証を形成することだろう。
正直に無職であることを告げて、2時間かけて日比谷に来て、図書館に生き、2時間かけて自宅に帰るなんて人間はどうかんがえても怪しい!
どう考えても普通じゃない。怪しすぎる。
終わってからシミュレーション。
例えば仕事に関して嘘でバイトと応える。
すると、更に突っ込まれる。
例えばコンビニと応えるとする。どこのコンビニですか?と聞かれる。
セブンイレブンです。と適当に応える。何店ですか?と聞かれる。
おそらくここで詰まるだろう。日比谷店です。とっさに頭を回転させて答えたとしても証明できるものは?で結局詰む。嘘がバレて怪しさ爆発。連行。だから、正直に無職というしかない。
初めて自分の行動を客観的に意識して、その結果異常な生活をしているなぁと思った。
最後の「・・・。あ、いいですよ」でお察しされたのかもしれない。ああ、こいつニートだなって。