他人に傷つけられたり、不幸なことが重なるとちょっと死にたくならないか?
俺は昔はよくあったが、10年以内では転売時代に、トラブルが起きた時にそれを感じたことがある。
出品説明でやらかして、クレーム等のトラブルの嵐の中、親に在庫について執拗に責め立てられ、資金はショート寸前の時に何もかも投げ出して死にたくなった。嫌なことって不思議と連続する。
こっちだって一生懸命やっている。それが身近な存在である家族にも認められず、不始末の後処理がこれから待っていて、月々の運送会社の支払いにも苦労。ディスプレイアームを共用パソコンのディスプレイの使い勝手が良くなるからとよかれと思って設置しても、そんなことよりやることがあるだろうと叩かれる。
今なら親の気持ちはわかる。倉庫部屋にされて、いくらも家に生活費を入れておらず、稼げているのかも怪しいことを続けている息子をいつまでもなあなあで放置しておくことはストレスだったろうし、なんとかしたいと切実だったと思う。
でもその時は、すべてにおいて余裕がなかった。自分の居場所を奪われる恐怖(追い出される)と金のなさからくる精神的余裕の欠落、コンプレックスを抱えて外に出られない苛立ち等の間で揺れて、いっそのことすべて終わらせてやろうかと思った。
しかし、最後の最後で踏みとどまったのは、意外なものだった。
ここで死んだらハンターハンターの続きが見られないじゃないか!
という斜め上の発想。
それから、迷惑をかけた落札者に頭下げ回り(ネット上)を済ませて、在庫を損切り覚悟で裁き出してからは、不思議と上手く資金が回っていき、焦げ付きも解消されてきた。収支は赤字から黒字に転換し、年間の収益も右肩上がりになった。(実家暮らしで最低コストだったからイージーモードではあったが)
ここまで来るのに秋葉転売時代が終了した時から2年が経っていた。
在庫も大幅に減らし、とりあえず家族のストレスレベルも下げることに成功した。
やればできるじゃないかと。
ハンターハンターが自殺を思いとどまらせた。そこまでいかなくともハンターハンターが生きる目的という人もいるかもしれない。
しかし、ハンターハンターに救われるレベルってことは本当に死にたいと思ったわけじゃないんだろう。
自殺したいとただ単に思うことと、実行に移すボーダーラインまで精神状態が到達することとはまるで違うことだろう。
前述の俺が死にたくなった時なんて、本当の地獄を見てそれでも死なずに生き残った人からしてみたら、たいしたことじゃないだろう。
むしろダメ息子の扱いにぶち切れずに部屋の一室を倉庫にさせてやっている親に対して同情すらするだろう。
そういう人から見るとこの記事を通して俺に対していらだちを感じるかもしれない。お前は恵まれているんだと。
でも、ひきこもりをやっていると、驚くほど視野が狭くなる。
恵まれている環境を客観視できない。外界の人が全然死ぬことじゃないだろ!って考えることでも、世界が家の中で完結している場合は、拠り所を奪われる大義名分の崩壊に怯え、(家を追い出される恐怖)在庫に怯え、金が尽きることに怯え、そして、損を出したくなかった。
資金の底が見えるようになるまで、在庫が山を築くまで、損を出すことを極端に拒絶した結果、自分の首を占め、泥沼にはまりこんだ。
在庫損切りの葛藤を乗り越えるまで多くの失敗と家族への迷惑があった。
ダメ息子の転売ごっこに付き合ってくれた家族は優しかったんだろうな。優しさが甘やかしになり、こんな失敗作ができあがってしまった。
そんな甘やかしで去年家族と別れるまで家にいることができたし、それなりの貯蓄を築くことができた。
しかし、まだ親孝行をする余裕はないし、する気も起きない。自分のことで手一杯だ。
親孝行についても考えてはいないけど、親に数年前に結婚についてほのめかされた時にはびっくりした。そういうことを言わないタイプだと思っていたけれど、内心は孫を欲しがっているのだろうか?そうなんだろうな。
その時ははぐらかしたけど、結婚はあきらめているし、孫を見ることはないだろう。
家族には申し訳ないが、俺の家は俺の代で終了だ。
そして天涯孤独プランで人生設計をしている。
今は金の心配しかできない。
ベーシックインカムを導入してほしい。(唐突だが)
金(収入)がないとここまで精神的余裕がなくなり、他のことに一切目がいかなくなるんだな。
もう、彼女がほしいとかどうでもいい。というか、のろけられる精神状況にない。収入がないと恋愛したい、彼女欲しいという領域まで到達できないのだということを知った。こと俺の場合。
そんなもんにかまけている余裕がない。
ところでヒモ男の頭の構造はどうなっているんだろうな。
全く想像ができない。