コレクター北原照久。
タンスの肥やしならぬ、ブルーレイレコーダーのHDDの肥やしになっていた若大将のゆうゆう散歩の整理をしていた。
もう2014年とかに遡る。この番組は最初は加山雄三が週を通して散歩をしていたが、やがて、料理コーナーの曜日ができたり、素人の将来設計をインタビューする曜日に水木が当てられたり、金曜日は二週に渡って加山雄三の知りあいの芸能人に散歩させたりと、番組スタッフの苦労が伺えた。
その金曜日の知りあい芸能人散歩コーナーに北原照久が出ていた。
なんでも鑑定団のおもちゃ部門担当の人。ブリキのおもちゃを始めとして、物凄い数のモノをコレクションしているという。
この人はその道ではかなりの大人物で、北原さんがメディアで紹介したからそのおもちゃの相場が上がったりするらしい。
コレクションの価値を変動させるほどの影響力を持つインフルエンサーでもあるらしい。
人の趣味をとやかく言うけど、よくやるなと思う。
まず、所有というのは疲れる。
場所がいるし、大事なコレクションの場合は、温度、湿度の管理もしなきゃいけないんだろう。
大地震が起きてコレクションの全部一部が壊れたら超ショックだし、常にその可能性が頭の片隅にくすぶっている。
やってられない。
心底おもちゃが好きなんだろうなと思う。
その情熱がなければ、続かないだろう。
むしろコレクションを維持、増やすために仕事をしているんじゃないかと思う。こういう動機づけもあるんだなぁと思った。
しかし、どんなに集めてもコンプリートすることなんてできないんだろうなぁ。
俺もものが捨てられないタイプだが、どうせ墓場まで持っていけない理論である程度は捨てることができた。
というか、そもそもコレクションなんて金持ちの道楽のような側面がある。
大量の年代物をコレクションするためにはどうしても金がいる。
北原さんはコレクションに関する知識(目利き)でメディア出演(なんでも鑑定団)したり、また、自分の知識を使って公演することでお金をかき集めている。趣味と仕事に密接な関連性がある。
そう考えると、この北原さんは、好きなことで生きていっているらしいユーチューバーよりも全然好きなことで生きている気がする。