俺は現在、誰とも繋がりがない。
家族は生きて入るものの連絡はまるで取っていない。
もう1年以上誰にも相手にされていない。
しかしこう長らく他人に相手をされていない生活を送っていると自分の存在価値を疑いはじめる。
俺ってなんで生きてんだろう?って。
今まで軽視してきたけど、誰かから認められたり、必要とされていないと自分の価値を疑いだしてしまうんだなということが身を持ってわかった。
いわゆる承認欲求。
それが俺にも備わっていたのかという残念感。
俺も普通の人間だったのかという残念感。
普通の人間が欲しがるものには興味を示さないぜ!みたいなヴェルタースオリジナルのような特別な存在に違いないと思い込みたかったけど、所詮は人の子なのか俺も。
しかし、まだ諦めていない。
どうにかここから拗らせ方の軌道をかえて、この閉塞感を打破する道を模索していくことだろう。
これがひねくれ者の考え方だ。
俺は、本当にねじれこじれの性格だ。
素直さのかけらもない。犯罪方面に行ってないことが不幸中の幸いだ。
女と手を繋いだり、腕を組んで歩いたりするような男には死んでもならん!!!とか普通に考えている。
どうだ、異常だろう!
一方、隣に愛する人がいるとどういう気持になるんだろうとかに興味はある。
人間だもの。
だから、彼女が欲しいと思う俺と、彼女なんぞいらんという矛盾した俺が1つの体の中に同居している。
これが苦しみの原因だ。常にコールタールのような粘ついたどす黒いモヤモヤで心の中が充満している。
素直になれれば・・・。
彼女と一緒に手を繋いだり、腕くんだり、ペアルックでバカップルになれればどんなに楽だろう。
しかし、何かがそれをさせまいとする。
もうこれは呪いとしかいいようがない。