2つ3つくらい前の記事でさらっと書いたが、今日俺は自分でも意外な行動を平然とやってのけた。
入院の際に必要になる特殊な肌着を探している時のこと。
1件目のダイソーには置いてなくて、2件目のマツモトキヨシにも置いていなかった。
実際に店員に尋ねたのはダイソーだけ。
2件目のマツキヨはこじんまりとした店舗で、簡単に陳列されている品物のほぼすべてを店員に聞かずとも把握できた。
丹念に陳列棚を一段一段調べたわけではないが、置いてない雰囲気というものはだいたいわかる。
というか、AMAZONで購入するのが一番早いが、到着が入院前日になることは必至で、少しタイミングがずれると間に合わないという微妙な時期。
だから、自分の足で探す必要があった。
3件目、そういえば、ホームセンターというのはどうだろうと思い、ホームセンターで働くおばちゃんに聞く。ちょっとつっかえながら探しものを伝える。しかし、ダメ。
ところが、ヒントをくれた。
となりのスーパーの2Fの衣料品売り場にあるかもしれないと。
その情報を頼りに、となりのスーパー2Fに行く。
ざっと見渡したところ、広すぎて発見に時間がかかりそうだったので、棚卸しをしていた人に聞く。
もう人に聞くのも3回目なので、慣れてきたので饒舌に言えた。
しかし3度目にして、確実な手応え。店員の対応が見るからに違う。
ああ、それね!みたいにこちらの意図を全て見通した上で商品の元へ案内される。
すると、そこには店員に見せたスマホの画面と全く同じ商品があった。
「お好きなモノをお選びください」と言われた。
俺は、「おお!まさしく探していたものと全く同じものです。ありがとうございます」
と自分でも驚くぐらいスラスラと流暢に流れるように言えた。
たまにこういう奇跡が起こる。(大袈裟か)
しかし、まだ買わなかった。
あるということはわかったし、いざとなればこの店で買えばいい。
もっと安いところをどうせ暇な無職だから探そうかなとペンディングした。
アマゾンよりも70円くらい高かったからだ。(アホ)
これで、一晩経ってなくなっていたら笑える。(いや、笑えない)
ずいぶん長ったらしく書いたな。
ここまでが前置き。
ここで俺は迷った。
このスーパー2Fの情報提供者のとなりのホームセンターのおばさんにお礼を言うか、このまま立ち去るかで。
今までの俺ならば100%、例も言わずに立ち去っていた。
感謝はすれど、わざわざ店舗に再度出向いて礼を言うなんて真似は絶対にしなかったはずだった。
今の俺は無感情に近い常に沈み気味の精神状態で自分の心情的には別に嬉しいとか喜びとかそういう感情の動きはなかった。
一方、店員のおばさんの立場になぜか立つことを試みた。
お客さんの要望に答えられなくて残念に思っているんじゃないかとか、すくなくとも気分はすっきりしていないだろうなとか。
俺は少しの迷いを振り切り、頭より体が先に動いていた。考え半ばにとなりのホームセンターに足は向かっていた。
自分でもなぜこんなことをしたのかわからない。
俺らしくない行動だった。
そして、動機は自分の嬉しい思い、喜びを伝えるためというのではない。
そのおばさんが抱いていると思われるモヤモヤを解消させてあげようとか、もしもさっき品物が置いていないという理由で帰っていった客が、戻ってきて、「教えてもらった通りのところにありました。」なんて戻ってきたらどんなリアクションをするのだろうかという好奇心からだ。
ブログネタになるとかそういうことも全然考えていなかった。
ただの興味。
おばさんのリアクションは、「驚き」だった。
まず、さっき出て行ったはずの客が未だいることへの「驚き」、さらに自分が半ばあてずっぽうで言ったアドバイスがドンピシャリだったことへの「驚き」と、そのことをわざわざ礼を言いにもどってきた客への「驚き」だろう。
「わざわざお礼を言いに戻ってきて」とか「ご丁寧にありがとうございます」とか「見つかってよかったですねぇ~」とかの趣旨のことを言われた。
予想通りのリアクション。
・・・つまらん。
まぁ、こんなもんだろう。
しかし、自分の意外な一面を発見した。
無感情状態だから、好奇心先行になった。
だから、このような番狂わせが起こった。
そういうことだろうか?