が、俺は受け取らなかった。
理由は渡す奴が若い男だったから。
与えられた仕事(バイト)に対して誠意がまるで感じられない働きっぷりだったのも寄与している。
どうも若い男は苦手だ。
まず全ての生命活動の第一優先順位が性欲の充足のため、獣臭がプンプンして臭い。
性欲が全盛期を過ぎたとは言えまだ強力な時期のため無駄にエネルギッシュ。集団になれば敵なしと錯覚している節があるらしく、人数が集まると途端に強気で町を闊歩する。女が単独行動時にイケメンを見た時に塩らしくなるのに集団になるとキャーキャーしだすアレに似ている。
あとイケメン彼氏を連れた平均より微妙にレベルが高い容姿の女も腹立つ。
今日実際にこれまた東陽町の路地で見たからだ。
彼氏の腕にひっついてキャピキャピしていた。
美女なら、「ああ、釣り合ってお似合いの美男美女カップルだなぁ~実に絵になるわぁ~」と賞賛し、ブスなら「一体どんな恋愛マジックを使用したのだ!?きっと性格が聖母マリア様なんだろうか、それとも彼氏がブス専なのだろうか?天変地異なのか?」とか逆に賞賛する。
しかし、実に微妙でそこそこ顔が整っている女に対しては、
「ああきっと体で誘惑したんだろうな~」
とかは正直思わないけど、何故か必要以上にネガティブに考えようと思えば考えられてしまう。でも肉食系の女だとシモ方面に考えのベクトルが向く。
これは、イケメン彼氏を連れている女への嫉妬だ。
しかし、美女を連れている微妙な男に対しては基本何も思わない。
ああ、トークでカバーしてうまくやったんだろうな。グリードアイランド時のゴンとキルアみたいに。とかむしろ賞賛する。
(ただし、清潔感というか魅力的な男性であることが前提だ。どう転がっても女を落とすのに全然努力した形跡なく彼氏の椅子におさまったと感じられるもっさい格好した若いデブ男に対してはちょっと腹が立つ。大分妄想パラレルワールドはいってるが。)
しかしこの男性に対する賞賛の裏にはグツグツ煮えたぎった嫉妬が背後にある気が本能的にする。それにフタをして自分を言いくるめている感じがするが、そんな事を深く考えても仕方がない。これから孤独を貫くためには漏れ出さないようにフタをぴっちり閉めることも寛容だ。
話はそれたが、乙女チックな面が俺にはあるのかもしれん。
(追記)
乙女チックなんだろうか?
女は男好きだし男がないと子孫は生まれない。イケメン大好きなのが多数派だろう。
若い男性が苦手=乙女チックという固定観念が俺の中にあったということか。
実に興味深い。