まず俺は、プライベートで女性と話したことがない。
小学校が最後。それ以上は全部業務。(相手の。俺はバイトですら外仕事したこもない)
自分の上の記事で図書館にいる女子に話しかけるとかかけないとかほざいているが、最上級難易度だ。
まず私語を慎むべきだし、相手も相手で図書館に仕事だの勉強しにきているわけで、コンパに来ているわけではない。図書館とコンパは相容れないのだ。
というか、話しかけたい衝動に駆られる美人な人は一人だけいたけれど、(眼の前に偶然座った)去ってしまった。それ以来見ていないし、周りも見ないようにしている。
今日秋葉原に行ったら実にお手頃な存在がいる。
じゅん散歩で雄三が喋っていた秋葉のメイドだ。
よくよく思い出してみるとそこらへんの観光客や勇者のオタクたちがおしゃ~べりぃ~しているじゃないか。
しかしあれって、効果な壷の事案のように丸め込まれてメイドカフェに連れ込まれるんだろうか。金ねーぞ俺。
でも、リハビリを兼ねて女性と軽いトークをする今の俺にとって実はもっとも現実的な存在、それがメイドなのかもしれない。
何しろ、ポケモントレーナーだしね。
裏路地に入ればそこらへんに掃いて捨てるほどいる。
しかし今日も俺は避けた。
相手の死角に回り込むように、背後をすり抜ける。
一人エンカウントしたが、無視した。ごめん。
周りのオタクたちの反応を見るのも何気に楽しい一人遊びなんだよな。
メイドゾーンに差し掛かると困惑した顔つきとなり緊張が走っているのが顔に出ている。
そしてさっそうと無視する。俺も似たようなもんだけど。
しかし何を話せばいいのか。わからん。
何を話せばいいのか・・・。シーンとしていたたまれなくなり顔を真っ赤にしながら失意のままに退散する俺が目に浮かぶ。