言った。
そもそもなぜ女性と会話をしたか。
それは歯医者に行ったから。
しかし、いつも行っている錦糸町の歯医者じゃない。
4年ぶりに行った地元の歯医者での話。
最近俺の歯茎の爆弾が起動した。
錦糸町の歯医者でレントゲンとってもらったら歯の治療は根管治療の再治療という。
ちなみに俺が根管治療を4年前に受けたのは地元の歯医者。
錦糸町の歯医者ではない。
錦糸町の歯医者に行ったら、根管治療をした歯医者の方が自分がなした仕事をよく理解していて再治療の成功確率が幾ばくか上昇するという話だ。
(勿論全員が全員そうではないけれど、あくまでその錦糸町の歯医者が自分がそうであると仰っていた)
だから一度地元の歯医者で見てもらったらいかが?ということで治療はとりあえず今日やる予定だった根管治療はしなくてすんだ。
地元の歯医者か。
診察券などもうどっかいって無いし、歯科医院の名前も忘れたので直接行ってみる。
暇だし。
歯科医院到着。
まず先客がいて受付の女性と話をしていた。
どうやら、院長先生の治療を希望しているようだ。
腕がいいのか人気があるように思えた。
受付の人も、院長かその他の先生か?みたいな感じでその他の先生に分類された先生たちはスラダンの桜木軍団の紹介の大楠、野間、高宮のようだった。
その相談していた患者は歯が痛そうなのにもかかわらず院長先生の予約をとり、なんと次回予約が4月28日という一ヶ月待ち。(大丈夫かいな・・・)
その後自分の番が回ってきた。
まず最初に要件を告げる。
前にこの歯科医院で治療を受けたことと根管治療をなした先生がまだ在籍しているのかの確認。
診察券の提示を要求されたが、んなもんはない。4年も前だ。
そこで健康保険証を提示して調べてくれることに。
3分も経たないうちに調べ上げてくれて、退職の事実を知る。
前もって男性の方と言っていたが、候補が二人提示された。
(多分どっちも退職してるっぽいのが言葉尻から透けて見えた)
背の高い先生と背の低い先生
・・・。知らんわ。覚えとらん。
ここで俺は逡巡する。
覚えてませんと言えば終わりだが、4年前に治療してくれた脳内でモザイクがかかっている先生の顔をおぼろげながら絞りだした結果出てきたのが
だった。
正確に言えば香川真司をイケメンにしたような感じだと思い出し、口から出たのが
「イケメンの先生でした」
と俺は答えた。
女性との会話の中でイケメンという単語を生まれて初めて使用した。
(というか男性もだけど。10年引きこもりだったからイケメンという単語が世間に浸透してから他人と会話したことがない・・・)
すると、受付の女性は何故か目を輝かせて、「ああ、背の高い先生ですね」と答えた。
思い出し笑いなるものがあるが、あれの一種なんだろうか。
かつて勤務していたイケメンの先生を思い出して顔がニヤつく。
女性ってこういう生き物なのかなぁ。
そうだよなぁ。
じゃなかったら、ジャニーズというビジネスが成立してないもんなぁ。
それにしてもイケメンな上に高身長て。
芸能人かいな。
はぁ~。
いないもんは仕方がないので退散し、予約はせずに錦糸町の歯医者で治療を受けることにした。
腕が良さそうな院長先生は予約で満杯だし、桜木軍団のエトセトラ分類の先生の手におえる治療じゃないと直感したからだ。
イケメンは場所を選ばず得をするんだなぁと思った地元歯科医院でした。