公園のベンチでスマホや本を読む。
家でパソコンや本を読む。
学生時代だと、
学校の中での自分と家の中の自分が180度違うという人もいるんじゃないか。
精神状態は違う。
バイトとか学校とかの小さいコミュニティの中でそのコミュニティに所属する他者からどう見られるか気にするのはわかる。
一朝一夕で逃げられないし、いい風に見られたくて素を隠す傾向がある。
俺はその結果、コンプレックス発症も手伝って隠すことの比重が多くなり喋れなくなり、皮肉にも孤立した。
心の壁。外殻を身にまとった。
それから10年知り合いが誰もいなくなった後に外に出た。
全然知り合いがいない公園のベンチでも通行人に見られるストレスはやはりある。
公園ベンチで家の中にいる精神状態で本を読むことはできない。
ええかっこしい、といえば、異性関係。
女の娘にカッコいいと思われたいと思う思春期特有のアレはおとなになっても持続するものなのだろうか。
それとも俺の年齢からマイナス10すると女にいいカッコしたい男の年齢になる。
俺自身、その気(け)はある。
しかし、中身と行動が伴わない。
だから諦める。
そしてダサい格好をする。
おっさんだから、無職だからと言い訳をして願いを締め出す。
壁に囲まれて他人の視線が入ってこれない家は落ち着く。
物理的な壁。
外で一番休まる場所はトイレかもしれない。
臭いけど。