エロい格好をした女にやきもきする程度に体調が戻ってきた。
コンプレックスの悪魔にやられてる最中は自己防衛本能に脳のリソースを100%近く使用していたから街征く赤の他人に脳内でコメントをする余裕もなかった。
今日錦糸町、白肌のふとももを大胆に露出した彼氏連れのJDが歩いていた。
ドキリとした。露出女め。
こういう大胆女は別に全世代の男から視線を集めたいわけではなく、彼氏一人に見て欲しい故ということだ。(※当社調べ)
目のやり場に困る男性陣からはいい迷惑だ。
横断歩道でそいつらの横にいて、向こうからも人が何人かやってくる。彼女がいなさそうなもさめのDD(男子大学生?)も含まれていた。
俺はそいつの視線の先を観察してみると、確実に目の中のファインダーにその太もも女の姿を収めておった。
なんということだ。
なんという愚か者。
見ちゃいかんのだよ、見ちゃ。
チラチラ見ても手が届かんやろ。
ましてや彼氏おるやんけ・・・
虚しくなるだけや・・・・
それなら見ないほうがええやん・・・
勝手な想像で身につまされる俺って一体・・・アホだ。
しかし、久しぶりに散歩の帰りの道で胸が詰まった。
平常モードにまで完全回復してきたということを意味するのか。
だとしたら、コンプレックス気にしすぎ状態脱却(ひとまず)~完全回復までの過渡期のバランスが最も自分に合っていて(自然体であり、街征く他人に影響されない)、さらに言えば、それは自分の人生にそれなりに満足している人が街を歩く時の心象風景に似かよっているような気もした。
俺の平常モードの天秤はないものねだりの分だけ傾いていてバランスが悪かった(だから街を歩いててイライラする)という捉え方もあるだろう。