僕は心にショックが加わると、心がズルムケになる。
なんにもガードするものがないナイーブでデリケートな状態に置かれる。
グラディウスのボスが弱点を晒すアレみたいな感じ。
そんな時は外的影響をもろに受けやすい。
図書館でカラマーゾフを読み終わった時、僕はショック状態に陥っていた。
30時間余費やした不朽の名作を読了したことへの達成感か、はたまた最後の到底承服できない結末に対するなんとも言えない感情か。
何れにしても、僕の頭か心はあのショック時のジンジンするような状態になっていた。
こういう時に喜ばしいことが起こると、とてつもない高揚感を得られるのかもしれないが、残念ながら僕の倍加した感情はマイナス方向のそれだった。
目の端で図書館で勉強していたカップルが帰る様子を捉えた。
イケイケでもない何の変哲もない大学生くらいのおそらくフツメンくらい同士のカップルだったと推測する。
その時心が実に毒々しい感情で満たされた。
カップルを見ると僕がいやーな気分になることはこのブログの読者なら周知の事実だと思われる。
ただ今回は心がズルムケ状態になっている故、ショックも倍々ゲームである。
カップルへの嫌悪というか、とどのつまりその正体は自己嫌悪なのだろう。
要はこういうことだ。
俺にはあのような大学在学時という限られた期間内に遂行できなかった、今はもうタイムマシンにでも乗らない限り取り戻せない大学在学中に彼女を作るというその時にしかできない事を取りこぼしてしまった自分に対する嫌悪感。
悔しい。
ただただ悔しい。
時と場所と場合。
その時に出来ない事ってのは人生の中ではある。
ひと勝負打つのも金と経験と実績によるノウハウが溜まってからじゃないとできない。
また、色恋沙汰関係では特に若い頃に集中している。
若い頃にしかできない恋愛というのもある。
ましては条例が厳しくなってる昨今、女子高生と合法的にヤルには高校生のうちに手を打っておかないといけない。女子高生じゃなく未成年か。
それでもグレーという儚さ。
僕は幸いロリコンじゃないから、もう子供にしか見えなくなっているけれど、ロリコンで俺のようにすくい損ねてきたオッサンはチャンスが巡ってきたとしても、しょっぴかれるリスクに怯え続けなければならない。
話はそれたが、気持ちを裸にしよう。
僕は大学生の時に大学生と交際がしたかった。
それができなくて
悔しい。
ただそれだけ。