コンプレックスが極まると、人生全体がコンプレックスになる。
最初は顔面(10代)コンプ。
そのまま外に出られなくなり、大学に行かなくなり就職に失敗→ニートへ(20代)。
そのまま空白期間10年。
気づけば、同世代から置いてけぼりにされ未だに子供時代の延長線上を生きている。
こんな人生を送ってきた俺は他人から見たら恥の権化みたいに見えるだろうし、蔑むような哀れなものを見るような目で見てくるし、関わりたくないだろう。それが普通の感覚だ。
気づいたら人生そのものがコンプレックスになっていた(30代)。
もう後は、本格的におっさんになっていき、誰からも見向きもされなくなる。
他人からどうみられているかなんてどうでも良くなり、浮浪者同然の格好で外をうろつき、変な目で見られる。
誰からも相手にされないから態度も横柄になっていき、煙たがられ、陰口を言われ、嫌われる。
人が心底嫌いになる。嫉妬や敵意で常に独り言のように愚痴をお経のように唱えるジジイになる。
そういう感じの小汚いジジイは電車でたまに見るし、そういうジジイはなぜか俺の近くに来たり、俺の隣に座る。
俺の未来の姿なのかもしれない。類は友を呼ぶ。
こう考えると、今の生活はひょっとしてまずいんじゃないかと思ってきた。