マルチタスクとは、2つのことを同時にやることだ。
例えば、テレビを見ながら勉強をしたり、レベル上げをしながら、イヤホンで暗記物のCDを聞くと言った具合にだ。
愚かなことに、俺は勉強するときはいつだってこのマルチタスクだった。
マルチタスクの俺の言い分としては、時間を2倍有効に使っている気がするからだ。それは同じ時間でテレビと勉強2つのことをしているから。
しかし、この方法で勉強していると必ず失敗する。
というか最も効率が悪い勉強法なのだ。
まず、人間の脳みそは1つである。
右脳と左脳に分かれてはいるものの、脳みそ自体は1つなので、一度に1つのことしかできない。
PCで例えるならば、人間の脳みそはシングルコアだということだ。サーバーのように、デュアルCPUだったり、自作PCのCPUのデュアルコアでもクアッドコアでもない。
一度に1つのことしか処理することができない単なるシングルコアなのだ。
それにもかかわらず、一度に複数の事を処理しようとすると無理が出て来る。
同時に処理することができずに、同時に処理していると本人は思っていても、実際は、高速でテレビを見たり、勉強をしていたりを交互にやっているのだ。
そんな状態で勉強したところで、集中できるわけがない。というか勉強が目的だとしたら、テレビはただ勉強を妨害しているに過ぎない。処理を邪魔するのだ。
レベル上げもそうだ。テレビの音量を消して、パソコンから暗記物の音源を再生するとする。しかし、テレビ画面の内容と、耳から聞こえてくる暗記物の音源は全く関連性のないものである。すると、全く別の情報を同時に頭に入れているわけだ。脳みそは一度に1つのことしか処理できないから、どうしても処理できない部分が生じてくる。
それを長時間続けていくと、その部分の割合が増えていくというわけで身につかないのだと思う。
だから、受験に受かりたいなら、マルチタスクはやめて、
勉強だけに集中した方がいい。それと、アウトプットを意識してインプットしないと、時間の無駄だ。だから現代文の問題も、まず問題から目を通してから本文を読み進めよう。
全部勉強法の本に書いてそうなことだが、今になるって身にしみている。