クソマミレンの愚痴

30超え職歴なし長期引きこもり明けのダメ人間がクソ記事を量産

BNFも読んだリバモア本を読んだ

BNFも読んだというリバモアの本を読んだ。

 

1929年の大恐慌で売りで入り巨万の富を築いたウォール街のグレートベアと呼ばれた伝説の相場師ジェシー・リバモアの生涯を綴った本。

 

最初の印象は、大恐慌前に売り玉を大量仕込んでおき、時は満ち、世間が阿鼻叫喚する中、一人勝ちしたリバモアは、サブプライムショックで逆張り大儲けしたジョン・ポールソンみたいだなぁと思った。

 

BNFがああいう風になっていったのもこの本を読むとなんとなくわかる。

 

株式投資で95%の人が原資割れになる、いわゆる負け組になるという。

要するに95%は上位5%の養分だということだ。

上位5%が95%の金を吸い上げているという構造。

 

携帯のMVNOの会社が500社以上参入しているのに大体の売上が一握りの上位にほぼほぼ全て吸い取られている構造や、アフィリエイトの一部の上位の法人が儲けられるジャンルのアフィリエイト案件の利益を独占し、さらにはそれで得た利益を元に、他ジャンルのロングテールまで手を伸ばしてきて、ケツの穴の毛までむしり取っている構造にも似ている。

 

 

多分、相場で生き残れる人間⇢ルールを守れる

死ぬ(カモられる)人間⇢ルールを守れない

 

んだと基本的には思う。

 

そして、ルールを守る(厳守)ためには自分を律する必要がある。

 

でも皆ルールをきっちり守れる人間だったら、こんなにも大量の負け組は生まれないのではなかろうか。

 

株をやったことがある人はわかると思うが、(バーチャルや少額取引じゃない)ポジションを持つと何者かに心臓を握られたような感覚になる。

 

つまり自分が丸裸にされるのだ。

心がズルムケになるあの感じ。

 

そして感情がむき出しにされる。

理性なんてなりを潜め感情が先行をする。

でも普通の人間はこうなのだ。

それこそ95%の人間が。

 

事前にこう立ち回ると儲けられますよ(例えば損切りとか損小利大とか)という本の教えに従うつもりで相場に参戦しても、感情が先行してしまうため、結局は耐えられなくて感情先行になり理性が消し飛んでしまう。

 

自分を律するなんて簡単に言うことは可能だけれど、実際に自分の身銭が相場に握られた状況でこれを実践することほど難しいことはない。

だからそれを克服したごく一部の人間がやっとこさ生き残ることができるのではないか。

それでも、油断して1つ大ポカをやらかせば容赦なくケツ毛を引っこ抜かれる。

バモアもそれで何回も地獄を見た。

 

律することができないと、一時的に運良く大儲けできたとしてもそれこそ最終的にケツの穴の毛まで相場にむしり取られて、退場してしまう。

 

そしてそれを回避するためにはやはり感情を制御し、理性的に立ち回ることだ。

これはどの株の本にも書いてあるが、そんな頭だけで血肉となっていない知識を装備したとしても、相場で自分の金をかけた瞬間に、相場に吹き荒れるブリザードによって引剥されて丸裸にされる。

丸裸の状態でも立ち回れるようにならないと骨の髄まで搾り取られる。

 

 

それほど実践では難しい。

それほど、感情の制御は難しいということだ。

 

もうこれは何度もこてんぱんにのされる(失敗して大損する)ことなしでは、血肉とすることは出来ないんじゃないかと思う。

 

バモアは何度も破産の憂き目に遭ったことは一度や二度じゃない、何度も破産した。その度に自己分析をし、失敗の原因を探り、自分の投資スタイルを磨いていった。

 

そして不死鳥のように蘇り、より多くの富を市場から巻き上げるリバモアは死に目を見ると強くなるサイヤ人のようだった。

 

楽して儲けられるなんていう株のイメージは幻想だ。

 

オレはこれに耐えられなくて株は少額で遊び程度に手数料無料期間だけやってやめた。少額でこれなんだから、大金を賭けているやつらは心臓に毛が生えているんじゃないかとさえ思う。

 

BNFでさえもただの資金をただの「数字の羅列」と意識していた。

 

バモアの相場哲学が最後の章に延々と綴られているが、それだけ見ても意味が無いように思う。その相場哲学をリバモアが得るに至った背景は本文中に書いてあり、そちらも併せて見ないとただの、よくある相場格言になってしまうような気がした。

 

この相場格言にしても、リバモアの積み重ねから導き出されたもので、あくまでリバモアのもの。別にリバモアと異なる手法で儲けている奴らも大勢いる。儲けるプロセスは一つだけじゃない。

 

そのためには実践⇢成功(儲け)、実践⇢失敗(損)⇢自己分析の試行回数を増やして経験を積み上げていくしかないのだろう。

 

そして、その過程で個人個人で異なる独自の投資スタイル(手法)を確立していくんだろうね。

 

また、リバモアは成功したがためにその成功経験が仇となり破産したこともあるから、成功は失敗と同様に扱いが難しいとも述懐している。

 

ライバルのアーサー・カトンというのもリバモアと対照的で面白い。

「買い」のカトンと「売り」のリバモア。

高級クラブに出入り髪もビシっと決め、最新の流行ファッションの高級品を身につけるビシっとしたイメージなリバモアに対し、おとなしめでファッションにあまり頓着なく、相場から離れている時には仲間とワイワイやったり、農作業をしているというカトン。

ドラゴンボールの悟空とベジータ蒼天航路曹操劉備みたいな対照的なキャラ。

しかしこの二人のバトルにページはあまり割かれていない。

 

他にも、人の美味しい情報には例外なく乗るなとかどのサイトにも書いて有ることがこの本にも書かれているが、リバモアがそういう考えに至るまでの痛~いプロセスがこの本には書かれているので、説得力があった。

 

それにしても伝説の相場師ってすごいよな。リバモアにしても30そこらでJPモルガンに泣きつかれたり、他にもイングランド銀行を潰しちゃう奴がいたり、リアルでアカギや覚醒カイジみたいな事を市場規模でするやつがいる。そりゃあ伝説にもなるわ。

 

他にも書きたいことがあるけれど、もう忘れてしまったので、この辺にしておこう。

読み物としても面白いです。