午前中に居候先の人間と一緒に歩く機会があった。
会話が弾まない。
自分は金魚の糞のように後をついていくだけ。
こうなると一人のほうが気楽なんかなぁと。
根本的に人とは相容れない生き物なのかもしれない。
どこか秘密主義めいたものがあってそれは30年俺に染み付いたものだから腹が割れない。
人との関わりの経験値が少なすぎて人との距離のとり方が難しい。
その為極端な対応になってしまい浮く。
ひたすら喋りまくるか、ひたすら黙るか。
小学生までは前者だったが、中学生から後者になった。
人とナチュラルに会話するってのはむずい。一生こうなんかとマジで心配だ。
伊豆高原から国道沿いに南下していく。
アップ
そこら辺に掃いて捨てるほど夏みかんがなっている。
ガードレールがあり、歩行者への配慮が感じられる。
しかし、ここからそういう配慮がなくなる。
危なっかしいので別荘地沿いに南下していく。
浮山温泉郷の別荘地。
ここ伊豆高原は別荘族と地元族が互いに距離を置いて各々生活しているらしい(ソースはヤフー知恵袋)。
赤沢温泉。
右手の歩道にはガードレールのような柵が張られていて歩行者としても危険をあまり感じないが、反対側はむき出しであった。
道なりに歩いて行くと海が開けてきた。
見渡す限りの青。
軽い勾配を登っていく。
どぎつい黄色に塗りたくられた民宿。
下り坂へ。
三島神社。
小作りの神社。
正面。
お地蔵さん。
道なりに進むと海岸が。
せっかくだから下までおりていく。
子供の頃にお台場に行った時以来のこの風景。
確かにちょっと前にお台場に行った。
しかし、子供の頃の記憶とは微妙に違っていた。
開発により妙に人工的な雰囲気が出てしまっていたが、昔のお台場はこんな感じの人の手が加えられていないようなむき出しの自然の風景だった記憶がある。
ただ眺めているだけで楽しいんだよな。
寄せては返す波。
たまにデカイのが来ると「あ、やべ」ってなり、急いで逃げたりする。
絶対にこない安全地帯で高みの見物というのも悪くない。
この地点。
15分くらいずっと眺めていた。
この風景は僕だけのものだ!
と思ったけど、後ろにちらほら人がいた。
国道沿いに更に南下していこうかと思ったが、歩行者への配慮がないゾーンに差し掛かる。
車がひっきりなしに対向から横50cmない距離を猛スピードで駆け抜けていくので流石に身の危険を感じて、引き返すことに決めた。
日本一周とかする若者ってこんな危険なところを征くのか。
若い頃だろうが俺には無理だが、若い時にちょくちょく国内でもいいから旅行をしておいたほうがよかったかもなぁと長年引きこもり人間は少し後悔するのであった。
復路。
施設警備員がいて、なんかやだ。
これは伊豆急行線であろうか。
金網越しに撮影しようかと思ったらうまくいかない。
ちょっと進んでいくとデカイ穴が開いていた。
鉄オタが撮りやすいように破壊したのだろうか?
おあつらえむきにも程がある。
完全に同じ道を往復。
距離的に物足りないが、まぁいいや。
めちゃイケ、3時間30分全部観てしまった。
いや、面白かったけど。