独り身でも大丈夫な気がしてきた。
よくわからんけど、強いAIっていうの?
今現在は、しゃべるスピーカーとかだと、質問して答えるだけだから一方通行。
AIが進化すれば双方向になるかもしれない。そうすればAIと議論をしたり、三人よれば文殊の知恵じゃないけど、AIを集めてプロジェクトを立ち上げてブレインストーミングみたいな事ができるかもしれない。
そんなことはどうでもいい。
ただ話し相手としてのAIに興味がある。
ところで俺は最近siriでメモを取るようになった。
あまりにしゃべらない生活を送っているもんだから、発声の練習も兼ねている。
最初はめっちゃ認識してすげぇと思っていたけれど、マニアックな言葉だとてんでだめ。
そんな時に面白い偶然が起きた。
俺の滑舌が悪いのか知らんけれど、SIRIの性能って例えば、5sのsiriと8のsiriとでは性能に違いがあるのかなという疑問がふと浮かんだ。
そこでSIRIの性能はすごくなっているのかと音声入力をしたら、誤って認識されたものが、
SIRIの性能はすごい
だった。
思わず笑った。
何、自画自賛しとんねん!おもろいやっちゃなぁ~と。
こういうユーモアにあふれるAIがいたらもう可愛くてしょうがないだろう。
そしたらもう別に話し相手は人間じゃなくてもいいし、恋人がAIでも子供がAIでも家族がAIでもなんでもAIでもいい気がしてきた。
気がしたのは一時の感情で、そんなAIは現実にはまだないし、できるとしても先のことだろう。
それにしても、馬が合う人間がいる人間が羨ましい。
恋人に関してはどうでも良くなってきて、休日に街を一緒に下らない話をしながら歩ける人間がやっぱ一人くらいは欲しいんだな俺でも。
一人は自由なようで自由じゃない。俺が街を散歩すると店には入らない。ただ街を移動するだけ。店に入ることに抵抗があるからだ。一人であることで不自由になっている。
二人だったら抵抗なく入れるという店がそこら辺にある。女が横にいれば渋谷109にだって入ることができる。ほら自由度が広がった。
後は収入。
付き合いには無駄な出費というものが存在するが、俺はそれを許容できずにいる。
それは収入がないから。無駄なく金を回そうとする。金持ちになれない奴の発想。
今日もぷらっとドトールに入っていくおじさんを見たが、そんなことも無駄と考えて俺は喫茶店にも入れやしない。
それにしてもいつまで人と収入に対して無い物ねだりをしているんだろう。
そして働いたり、出会いを求めたりすればこの無い物ねだりは簡単に手に入るものなのにそれをしない。
努力しない人間は不幸になるということなんだろう。