今日は寒空の下延々と都内を歩き回っていた。
5万歩コース。正直こういう満腹コースは晴天で日差しのある日にやるべきだった。
こんな日は臆病風に吹かれる。
目に嫌っちゅう程入ってくるカップルの群れ、我が物顔で歩道のスペースを圧迫するファミリー(主にガキ)、中国人観光客の集団。
そいつらと比べ出したら敗けなので、そちら側に思考を奪われないように必死で闘っていた。
一体俺は何と闘っているのだろうか。
それは孤独だろう。
孤独を感じると苦痛なため、孤独を感じることを回避するために別のことに思考を巡らす。だから音楽よりも西村博之の雑談を聞いている方が思考経済上良い。
というか街を闊歩している連中は一体何処で出会ってるんだ?
謎だ。
俺が思いつくのは学校、職場くらいだ。
ナンパとかするやつもいるだろうが極わずかな気がするし、日本人がナンパをしている現場を見たことがない。というか、話している男女がいるとして、ナンパ中なのか交際中なのか判別する手段がない。聞き耳を立てるまでもなく雑踏に紛れ込むからだ。
このまま40になり、50で完全にシャッターが閉まる。
俺は死ぬまで友達も恋人もできそうにない。
そんな機会が与えられても何故か拒絶する気がする。
俺はひねくれ者だから。ひねくれ者以前に自分に自信なし。
職歴なしの30超えという時点で自信を持てる人間がいたら見てみたい。
だからどうしても卑屈になる。
そして動けない。
こんなことの繰り返しでシャッターが閉まるまで踊り続けるんだろう。
やれやれだぜ。