にしてもやる気がしねぇ。
このポカポカ陽気が俺を堕落させる。
冬は冬で作業部屋に暖房がなく寒すぎてやる気がでないし、夏は熱くてやる気が出ない。秋も春と同じでやる気がしない。
そう考えると1年中やる気がしない。
ダメだ。
俺は自分のためには頑張れない。
野心も欲望もからっきしで最低限の暮らしで満足できてしまう性格のようなんで衣食住事足りればそれでいいやって感じ。
ベーシックインカムの恩恵を最大限に享受できる人間だと自負している。
いい暮らししたいやつは一生懸命働いてくれ。
全体的にみて貧乏人が金を稼ぐ速度より金持ちが金を稼ぐ速度のほうが全然早いらしい。
データは見てないが、直感でそんな気がする。
しかし数字の不思議の本によれば数学の世界ではこの直感というのはまるで信用できないものだと書いてあった。
でもこれは数学じゃなく経済だから実際そんなもんなんだろう、きっと。
ソコソコでいい俺のような奴はそいつらのおこぼれで生きていく。
恋愛も結婚も子供を育むことも諦めた人間の最適解。
まぁ現状でBIなんて夢のまた夢だろうがスマートでいいアイデアだと思うんだがなぁ。
財源や働く意欲の低下なんて問題点が上げられているけど、財源は月々の支給額を低廉に抑えることで現役世代の負担も抑えることに繋がるらしいし、働く意欲の低下は俺のような野心投げ出し野郎以外はソコソコ贅沢な生活を送りたいと思うと同時に働くこと自体に生きがいを持っているある意味羨ましくも尊敬に値する方々の比率によるだろう。
にしてもダメだわ。
誰かに求められないと俺から能動的に何かを始めようとしてもその何かがわからなくて頓挫する。
この話も何度目だろう。
愚痴らずにはいられない。
フラストレーションたまりまくりんぐ生活を終わりにしたいと思えない俺。
この欲求不満の中はある意味変化がなく誰からも基本的に攻撃されないぬるま湯(人生長期的に見れば期間限定)生活であるため居心地は悪くはない。
そこが気持ち悪い。煮え切らない。
変化が欲しいと思う俺と変化を拒絶する俺がいる。
そしてその状況を維持できる預金がある不運。
預金が自分の変化を邪魔をする。預金がなければ自分が変化せざる終えない。
働かないと食っていけないから。働けば自分だけの世界に干渉が入る。
その時点で変化したことになる。
人。
結局は人なのか。
人と一切遭遇しないで生きていける金策手段をゲットまたは、不労所得を得た場合、俺はこの生活のままな気がする。
結局オートリジェネのような金を使ってもまた増えてくるみたいな金に困らない状態になってもこのフラストレーションたまりまくりんぐ生活からは脱出できない。将来の不安の解消という不安からは解放されるが、そもそも人生どう転ぶかどうかわからないし、永遠金が空から降ってくる保証もないので、結局その不安からは脱却できない。
人と接触しないと、ずっとこの調子で死ぬまで減ることのないフラストレーションに冒されて生きていくことになるにちがいない。
フラストレーションを取り除くのもまた人なんだろう。
誰かしら人とのつながりがあればピンチに助けてくれるだろうし。
助けてくれなくても適当に喋ってるだけでも幾らかフラストレーションは紛れるだろう。一時だとしてもフラストレーションがたまる度に息抜きがてら対面するなり電話するなりする。そうやって普通の人は将来の得体の知れない不安や現在抱えるフラストレーションをコンスタントに解消しているんだろう。
自分独りって限界があるわ。まじで。
このままじゃフラストレーションやストレスで精神が蝕まれる。
しかしやる気がしない。
ああやる気がしない。