俺には特殊能力がある。
美人センサー。
あと
変な人が寄ってくる。
類は友を呼ぶというやつか。
昨日も孤独を拗らせたような婆さんを引き寄せた。
電車の長椅子に座ったとしても俺の隣の席が埋まるのが最後。
最後まで埋まらずに俺の隣だけ空いているということも珍しくない。
臭いのか?
いや、足は臭い。それは認める。
だが、異臭騒ぎを起こすとかではない(はず)だ。
ちゃんと毎日風呂入ってるし。
そんで、皆が避けるもんだから、俺の隣に座るのは毎回ひと癖もふた癖もありそうないわゆる普通じゃない人。
やっぱり着ているものがボロいからなのか。
しかしそれも1,2年前に卒業したのに。
でも未だに隣に誰も座ってくれない疎外感を感じることはある。
スーツを身にまとい小奇麗にしていれば、すんなり隣に座ってくれるんだろうか。
図書館でも同様。
俺がいる4人がけの机の俺が座っている席以外の席は大体空いている。
しかし、座る人は他に席ないから仕方ないや・・・みたいな消去法な感じで俺の正面や隣に座る。(俺の第六感がそう感じている)
それだけならいい。
俺の隣や前の席の机に荷物だけ置いて(保険として席を確保)戻ってくるやいなやどこかの席に移るということをされたのも一度や二度じゃない。
カップルにまでやられて、さんざん机の上で硬く思いカバンをガタガタバタバタしてそのまま去っていくというふざけんな的なこともされたことがある。
(双方メガネの陰キャカップル)
2人がかりのため2倍うるさい。これだからアイツラ嫌い。
図書館デートって周りからしてみれば迷惑以外の何者でもないんだが。
(ヒソヒソ話も漏れなくセットでついてくる)
もしかしたら俺に近づいたら火傷するぜオーラを発しているのかも知れない。
近づくな・・・
近づくな・・・
顔には出していないが体から隠しきれずに漏れ出しているのかも知れない。
そう考えると人間のシックスセンス(第六感)をビシビシ感じている俺は特別な存在なのかもしれない。