俺は普通の人の平均を猛烈に外れている体の部位がある。
チラ見、ガン見は当たり前。
2度見は何度か、一度3度見されたこともある。
奇形レベルなんだろう。
俯いて周りの視線を遮っている状態でもこれだ。
自分が引きこもるという選択肢を選ぶということに何のためらいもなかった。
とにかく外に出たくなかった。
他人が全員悪魔にみえた。
この欝モードに突入すると途端に不思議に思えてくる。
今まで、外散歩したり図書館になんぞ行っていたという事実に。
スーパーマリオのスター状態だったのかな、とすら思えてくる。
それが普通の人の普通の状態なのに。
つーか、原宿・渋谷なんてよくもまぁ100回近くも歩いて行ったもんだ。
まったく、どうかしてたわ・・・。
なんとか身ぐるみ剥がされて一気にレベル1になった気分だ。
転職したわけでもないのに。
そもそも無職。
職歴なし。
貯金が尽きたら自殺するかも。
しかし、無職で良かったかも。
働いていたらタガが外れて精神ぶっ壊れて何すっかわかんなかったかもしれんし。
でもこの預金モラトリアムもいつか終わりがくる。
その時に家族に頭下げて同居させてもらおうかな。
しかしそん時は親も老いてそれどころじゃない。
親の世話せにゃならん年頃なのに親の世話になろうとしてる。
まったくクズだ。親不孝もんもいいとこだ。
カーチャンが入院した時もコンプレックスで見舞いにいけんかった。
(カーチャンなんて実際に呼んだことすらなかったけど)
母親が入院した時に引きこもりの息子がいる人が同室だったようで、仲間扱いされたことに憤慨していた。だからしきりに手紙をよこして「はよこい、はよこい」と催促されたが、欝モードだった俺は家から出られなかった。
そのことは二度と母の口から出ることはなかったが、しこりとなっていることは間違いない。
トリガーさえひかれなければ、普通レベルに生活できていた。
普通のテンションで散歩や図書館に通っていたことからもそれは明らか。
しかしながら、一人ならまだいいが、バイトとかで他人と共同で働くようになると、指摘率がガッツリ上がる。
その度に欝になっていたら精神が持たない。
開き直って逆にネタにしていくしかないんだろうか。
キツイなぁ~、そういうキャラを心の中では辛いと思いながらも演じていくのか。
根本的にどうにかならないのか。
ちくしょう。