今通っている歯医者に初めて行った時はキツかった。
俺には2つの巨大な顔面コンプレックスがある。
それを2つとも指摘された。
1つ目は遠回しに指摘され、2つ目はダイレクトに指摘された。
特に二つ目は○過ぎると平均からの逸脱っぷりが相当な事を思い知らされた。
半分魂が抜けかけた状態で治療を受けていた。
顔が白くなっていたか赤くなっていたかは覚えていない。
女性相手ならば言葉を選んでいたかもしれない。
爆弾除去が完了しマシになった今では普通の対応に感じられるが、当時は歯科衛生士にしてもゴミを扱うような目で見ていたに違いない。
事実そういう扱いを受けているように感じた。
正直、病院選びを失敗したかなと思った。
でも腕は良かったので今でもここに通っている。
しかし、俺の抱えるダブルコンプレックスを抱えた女性も必ずどこかにいるんだろうなぁ。
極稀に失礼ながら自分の目から見ても運命の引きが悪すぎる女性もいた。
本当に稀だが、20ソコソコの年齢なのに化粧っ気のない顔、メガネ、太ましい体躯、黒髪を後ろで結いている、どう見てもダサい服装というようなよくそんな格好で歩けれうなという女性。
男性だと秋葉に普通にいるが、女性だと本当にそういう人は街では見かけない。
絶対街でコソコソ言われてるんだろうな。
そう考えると男に生まれた事自体ある意味引きがよかったのかもしれない。
女に生まれていたらとっくにこの世にいないだろう。