それにしても憂鬱だ。
行く理由もない渋谷にあと5日のうち2日も行かなきゃいけないなんて。
まぁでも平日だから土日より多少マシか。
仕事で仕方なく渋谷に来てそうなサラリーマンによりあの街の空気が幾らか紛れるはず。
それでも俺の大嫌いな若者がいっぱいいる。特に男。
なんで行かなければならないのか。
それは、3ヶ月前に買った錦糸町→信濃町の回数券の期限が6月10日だから。それが2枚残っている。これを消費せにゃならんのだ。
往復で2枚使えばいいと思うのが普通の人。
でも俺は普通じゃない。
片道は徒歩で行きたいのだ。
これまでの行動パターンを崩したくない。
ロングルート電車で帰るパターン。
■俺の長時間散歩コース
ロング:
自宅→日比谷→渋谷→新宿等→帰宅
ロングルートで渋谷まで行き原宿、新宿をぶらついたあとに信濃町から錦糸町まで電車で移動し、錦糸町から歩いて帰宅のパターンがロングルート電車で帰るパターン。
しかし、渋谷、新宿、原宿で何をしようか。
どうせビック、ドンキ、ブックオフに立ち寄って代々木公園を経由して原宿に向かいオーケー千駄ヶ谷で買い物して千駄ヶ谷から新宿へ向かい、信濃町もしくは四ツ谷と歩いて電車に乗ると思う。
もう当分来ることはなさそうな気がする。
ノース、アーク、ホグロフスのある通りを通るのもあと2回か。
初めて歩いて渋谷に来たあの曇りの日。
去年の5月前の木曜日だった覚えがある。
渋谷は素通りしてこの道を通って新宿に行ってそのまま歩いて帰った。
それから幾度かこの道を通った。
宮下公園で飯を食おうとしたら、どこにもなく、工事の壁?で覆われていた部分が宮下公園だったことに驚いたことも懐かしい。
渋谷という街、原宿も新宿もそうだが、特定の店舗しか寄らずにただ決まったルートを何回も歩いただけだった。無論ひとりで。
それでも名残惜しい気もしないではない。
かといって、最後に思い切った行動をすることもない。
いつものように、自分に従ってプラプラすることだろう。
明日行こうか迷う。