宅間守事件からだろうか。
学校正門のセキュリティーが厳重になった。
もう、ふらっと母校に立ち寄ることもできやしない。
昨日ふと思い立ったことがある。
母校に行ってみようかと。
しかし、前述の通り、用がなくては入れない。正当な。卒業生だということを明かしてもお前何しに来たんじゃということになる。そもそも怪しすぎる。
しかし、年に1日2日セキュリティーがガバガバになる日がある。
ガバガバというか解放される日。
去年オレは高校時代の母校に歩きで行ったことがある。
そのときにちょうどオープンキャンパスになっていて、入りたい放題だった。
と言っても、入っていく人はお父さん、お母さん、子供の子供を含む組み合わせ。正門に昔見た先生がやや老けたような出で立ちでいた。
オレは不審者のように正門をジロジロ見ただけでその場を立ち去った。
もう一つセキュリティーが解除される日がある。
それは文化祭。
文化祭といえばオレは一日中トイレに引きこもって椎名誠の怪しい探検隊を読んでいた思い出と、後片付けのみした思い出しかない。
文化祭の日なら誰でも入れる。
このオレさえも平然と入れる。
別に参加するつもりはないが、久々の母校を何食わぬ顔で散策するのも面白いかもしれない。