彼女がいる人は街を歩けば結構いる。
美人じゃない彼女を持ってる男もなんだかんだいって羨ましいと思っているはずだ。
美人連れカップルのことを。
女はどうかしらんが、男は否美人の彼女とラブラブだったとしても、タイプの美人からのお誘いがあったらホイホイついていくだろう。既婚でも不倫している男は数え切れないほどいるし。
そして美人の彼女を持っている男は鼻が高い。
ひけらかしたくなるだろう。
街行く他の男どもに
「どうだ、俺の彼女はかわいいだろう!でも俺のものだ。はっはっは」
とドヤ顔にもなるだろう。
俺だってそうなる自信がある。
でもそんな時に警戒すべきはイケメン。
いままでイケメンは無害だと思ってきた。
特に嫉妬もしないし、おお、かっけーなぁと打算なき称賛を贈るだけだ。
だが、もしも彼女ができたとしたら途端にイケメンを警戒するようになるやもしれん。
道を歩いていて、イケメンが向こうからやってきて、彼女が鼻の下(女性に対してもこういう表現を使うのだろうか)を伸ばしていたら、
オレは焼いてしまう。
餅を。
焼き餅を、
焼いてしまう。
はずだ。
まぁ、イケメンが横取りしに来るわけでもないし、一過性のことだけど。
それでも、
焼き餅は焼いてしまう。
だろう。
いずれにしても、唯一つ言えることは。
美人の彼女がほしい。
スタイルがいい彼女がほしい。
肉付きの良い彼女がほしい。
それらを兼ね備えた彼女がほしい。
ただそれだけだ。
(一つじゃねー)
それだけなんだけど、上記に羅列した特徴を兼ね備えれば兼ね備えるほど他の男からの横取り40万率が飛躍的にアップしてしまう。
そんな女なら男はほっておかないからだ。
それはイケメンも例外ではない。
逆立ちしても勝てないレベルのイケメンを間接的に相手していくことにもなる。
斎藤工とかに誘われてついていかない女なんているはずがない!
そう考えると気が気でない。
ある日突然振られる恐怖に怯え続けなければならない。
まさに死刑囚。
朝が来る度に死刑執行の恐怖に怯え続ける。
そこまでの上玉はそうそういない。
だから失いたくない。
精神がどうにかなりそうだ。
だから見た目的な意味で精神的に失ってもいいラインを落とし所にするのが男のサガなのかもしれない。
なんとも恋愛を経験したことがない男が出した妄想上の結論らしいっちゃらしいが。