俺は楽器をやっている。
本気じゃなく趣味の延長でダラダラ続けているうちに17年くらいやり続けている。
ただ2,3年全く触らなかったりするからトータルで見ると練習していない日のほうが圧倒的に多い。
ところで俺には生涯で2曲だけどうしても弾きこなせるようになりたい曲がある。
どちらも難易度が高い。
とてもじゃないけど素人が手を出すべき曲じゃない。
でもそのうちの簡単な曲の方は99%何も見ずに弾けるようになった。
といっても一気に伸びたのは真剣に取り組み始めたここ1年半くらいだけど。
そしてもうひとつの曲は長い上に難易度MAX。
しかも繰り返し部分がない。そんな曲。
はっきり言って一生掛かりそうだ。こちらは補助輪なしでは全く弾けない。
練習していて思うのはずっと通してやっていても何故か暗譜できる部分は最初から順番順番になっている。
少しずつ最初の方から見ないで弾けるようになっていく。
なんでかわからないけど。
特にそこだけ集中して練習したってわけでもないのに。
何も見ないで弾けるようになる範囲が増えていくと、だんだんピースが埋まってくるようで楽しい。
まぁ、平たくゆうと地味にハマり状態なんだろう。
ドラクエやってるときみたいな。
レベルが上がってだんだん強くなるように、自分がだんだん上手くなっていく。
それが自分で体感できる。
この1年半に限っていえば、弾かない日もあるけれど弾いている日のほうが圧倒的に多い。全部独学だ。Youtubeで上手い人の動画を見ることもなく、自己流の行き当たりばったりでやってきた。
ちょっとしか練習しない日もあるが、たとえ10分でも弾いたことにはかわりない。
気分が乗らない時はやめるし、気分が乗ったら30分とか練習時間が行くときもあるけど、一日に一時間以上練習したことは多分ないんじゃないかね。
はっきり言ってオーソドクスじゃないと思う。
簡単な曲からステップアップしていくのが普通だ。
俺はどんなに難しくても絶対弾きたい曲がまずあって、それが弾ければいい。
簡単な好きでもない曲には興味がない。
だからいきなり自分の実力からかけ離れた難易度の曲に挑み、なんだかんだでスラスラ弾けるようになった。(毎回どこかしらで絶対ミスするけど)
少なくとも素人は騙せるくらいの実力はあると思う。ただ、一曲しか弾けない。
本当に楽器の練習からいろんな学びを得た。
特に毎日の積み重ね練習の重要さ。
時間を開けて毎日少しずつでいいから練習する。
その積み重ねでついにそれなりに弾けるようになってしまった。
頭じゃなく指が覚えているというような状態。
だから目線を自分の指に向けてなくてもスラスラ弾ける。
指が勝手に動いてプログラムを再生しているという感じ。
ただそこまで至るには俺には途方もない積み重ね練習が必要だった。
同じところを500回から1000回くらいは反復したと思う。
もともと知能が高い人や集中力、記憶力の高い人は全然うまくやれるんじゃないかと思う。
これをプログラミングでやればいいということはわかっているけれど、絶対作りたい何かを自分でまだ見つけられてすらいない。
それが見つかってそれに執着すれば挫折の心配は決して越えられない壁にぶつからない限り大丈夫そうだが、なかなかうまく自分を落とし込めない。
今、基礎的な文法をしこしこやっているけれど、大変つまらない。あくびが出るし、続かない。苦痛でたまらない。自分にあっていないんだろうね。
このことからどうもオーソドクスな手法はは自分にあっておらず、立ち向かうどでかい壁の存在がないと俺は頑張れないようだ。
でも楽器の練習とプログラミングって似ている箇所もあるんだよな。
どちらも手を動かす点。手を動かして覚える。
俺はアウトプットを手段にしてインプットしていたんだと思う。