この27年引きこもりだった人なんだけど、団地みたいなとこに住んでいた。
彼は近所の騒音に悩まされていて、取材中も穏やかでない言動が見受けられた。
それで精神科通い。戸建てに住んでると無縁な問題のため集合住宅に住みたくない。引っ越すしかないから。
彼がもし働いていたら、少なくとも家の中が地獄になることはなかった。
一日中家にいるから気にし続けてしまう。家と粘着して同化しちゃってるからおかしくなる。相手はそんな気ないのに攻撃を受けているような被害妄想、音が引き金となってトラウマがぶり返す、音がなる度に神経をかき乱される。多分そんな生活だったんじゃなかろうか。
でも外で働いたら働いたで「すげー嫌な奴」は絶対にいる。なぜか確信できる。出てもないのに。人間関係に一切困らない桃源郷のような職場があったらいいけど、仮にあったとしても入れ替わりがあるため悪魔に侵入される心配が常にある。多分働いている皆さんはイメージできるんだろうけど、俺は具体例がないからイメージできない。漠然とした人間の面かぶった悪魔の存在に怯えている。結局働いてない。いつまで働かないんだろう。
しかし、ぼっちで生きていくと決めてよかった点がある。今後の悩みが仕事だけになるからだ。男女関係についての悩みがフェードアウト。もう一生独身でもへっちゃら。一人はいいぞ。なんでみんな群れてんだろ？
