んじゃないかと思う。
ゲームにハマるという状態がある。
でも必ずゴールがある。
ゲームクリアはその最たるもの。
ゲームをクリアしてエンディングを見てそれまでの苦労が成就、楽しかった、これで終わりにしようと満足してそのゲームへの執着は解きほぐされ思い出を残して消えていく。
でもポケモンGOにエンディングはない。
ストーリーもない。
でも続けられてしまうことが怖いのだ。
まず、習慣化。
人間3週間あることをやり続けると習慣化しうるらしい。
デイリーボーナスに加え7日間やるともらえるウィークリーボーナス(大発見など)がある。毎日やると7日後にどっさり報酬がもらえる。それがインセンティブになる。
それを3回やれば3週間だ。
1日1回無料でレイドパスを配るのも多分習慣化を狙ってるからだ。
次に、小出し。
このゲームはまだ発展途上。
それが怖い。
実装も小出し。飽きさせないように小出し。
ゲームそのものがどんどん成長していくようだ。
終わりが見えない。
底も見えない。
伸びしろというか余裕があるからその分将来的スケールのデカさのようなものを感じる。
次はなにをやってくれんだ?どんなイベント?どんな新機能?どんなポケモンが実装される?どんなポケモンの色違いが実装される?というワクワクもある。
でもいつか終わりがくるのだろう。
あと、イベント。
これがストーリーものの「先が早く読みたいという強い欲求(急性)」に相当するんじゃないか。
次はどんなイベントやるのか?
次のレイドボスは?
その「次の○○を見てみたい」というそれほど強くない欲求。
この欲求はそれほど強くないものの慢性的ないやらしさを持ち合わせている。
そういえば、レベルが上がらなくてやめちゃったという人の意見もちらほら聞く。
ちょっと前までは苦行の進化マラソンとかやんなくちゃ上がんなかった。でもNEXT経験値は指数関数的に上がっていく。苦行とリターンのバランスがおかしくてそこで躓いちゃったんじゃないかと思う。でも今は経験値に関してはフレンド機能で補完可能な状態になっている。
他にもいろいろ成功の要因はあるだろうけど、クソ運営と言われつつも優秀な運営なのかもしれない。冨樫も「○○さえなんとかなればな~」がハマり手前の状態だとレベルE2巻で言っていた。そういう痒いところに手が届きそうで届かないような一種の焦らしプレイを運営はしているのかもしれない。
で、どうやってポケモンGOと決別すればいいか。
女の場合はほかに男ができれば興味はなくなるけど、ポケモンは裏切らない。
未だに解放ボタンの位置直さないとかいいつつもなんだかんだで続けちゃう。
多少UIに難があるくらいじゃ別れることはできない。
アンインストールしてもまたインストールすればいいだけの話。アカウントも残っている。アカウント削除して目もくれないというのがベストか。
人間の性質(欲求とか習慣とか中毒)をうまく利用している。
恐ろしい。
人によっちゃ麻薬に等しいんじゃないかと思う。