クソマミレンの愚痴

30超え職歴なし長期引きこもり明けのダメ人間がクソ記事を量産

エア会話

 

帰りの暗がりの日比谷からの復路。

今日は久しぶりに日比谷の図書館まで散歩した。

その帰りにだんだんと空が暗くなってきてから俺は羞恥心が薄れていき街行くひとから変人と噂されそうな行為にふけりつつ家路へと向かった。

 

ずっとイヤホンで今年から嵌っているTMNの楽曲を聞いていると、もういつまでも聞けているわけではなく(何回も聞いたし新鮮味も薄れている)、違うものも聞きたくなる。

 

YOUTUBE西村博之の放送を聞いていた。

中国の工場で思春期から働いている学生たちの生活は毎日が修学旅行みたいで楽しいだとか、今の中国の隆盛は中国人が正直者になったからとか、中国は人も土地も多いので、歩留まり率を減らす方向じゃなく、全く同じ工場を量産して歩留まり率を減らすんじゃなくて生産数そのものを上げて圧倒的物量で生産コストを下げる、そうなると世界の企業は性能が同じなら安い中国に発注するのが普通だし、そうなるとメイドインジャパンは物量勝負では絶対勝てないとかそんな話を延々と聞いていた。

普通こういう経済の話はつまらなくなりがちだがバカの俺でも分かるくらいわかりやすい例で例えてくれるので話自体が面白い。散歩中にダラダラ聞くにはちょうどいい。基本ためになる話だし時間を完全に無駄にしている感も薄れる。

 

 

その話を聞いている時に、俺は実際に発声して、相槌を打っていた。

ふんふん、なるほどぉ~そういうことね。

とか、更に思ったことを人目もはばからずにぶつくさ言っていた。

ああ、だから中国が世界の生産の中核になっているのかぁ~、フィリピンの大統領はドゥルテじゃなくてドゥテルテじゃねーの?あれ、合ってるよな?とか思ったことを理性で抑制しないで直で口から吐き出していた。

 

意外にも周りは全く意に介していない様子だった。

こういう時に誰もおまえのことなんて気にしてねーよっていう視線恐怖症脱出のアドバイスがあながち間違いじゃないことを実感する。

イヤホンのマイクに喋りかけて通話している人とかたまにいるしね。

 

そうしていると、妙に孤独感が薄らいでいた。

ずっと黙りこくって一人でうつむいて歩いてると気分が塞がってくる。

明日が見えない毎日同じ事の繰り返しの生活。

ドラクエ7のリートルードの街の人のようだ。

困ったときに手を差し伸べてくれる人間もいないし、老後マジでどうすんだろうな。そこまでたどり着けるかわからないかとか、そういうマイナスな毒ガスがじわじわ心の奥底から吹き出してくる。

しかし、こうしてためになりそうでためにならなそうな雑学を聞いて、実際に声にだして思ったことを言っていると何者かとエア会話しているようでそういうマイナスな孤独感を心の換気扇に吸い込ませることができるような気がする。少なくともいつも大体復路で美人見て鬱になってモヤモヤした気分で帰ることがここ最近多かったけれど今日はそれがなかった。

 

単なる独り言ぶつぶつ言っている怪しい男であることには変わりないけれど。