俺を右クリックしてプロパティー画面を見ると
無職
人付き合いなし
スケジュールオールフリー
などと出てくるだろう。
ふとした思いつきだが、こんな俺にしかできないことがひとつある。
時計封印。
朝起きてから夜寝るまで時計を見ないで生活するということができる。
パソコンの右下に現在時刻が常に表示されているため残念ながらそれは叶わないが。
当直とか宿直等の職業の性質がそうさせるもの、またライフスタイルの多様化や、同業の削り合いにより発生した深夜バイトとかの少数派をはずすと、働くということは基本的に社会と時を共有することだ。
そこから自ら逸脱できるのもまた無職の特権。
2桁時間寝ようと、昼夜逆転しようと関係ない。
最も時間に対して自由なポジション、それが無職。
働いたり、友人が出来たり彼女が出来た時を仮定した時に、その人達とうまくやっていけるだろうかという心配よりも、自分の時間がそいつらによって奪われ時間の自由を脅かされるんじゃないかという危惧のほうが先行する。
無職期間が長すぎて時間に対する自由への要求水準が高止まりになってしまっているため、耐性ある普通の人よりも自由時間への妨害行為に対する反発も強く、過剰に苛立ちを覚えそうなのが心配だ。
ファミコンをやっている時に親に邪魔されてブチ切れるみたいな。(俺はそんな子供だった)
しかし今は無用な心配だ。
医者とか行く日は除外して基本的に可処分時間は24時間。
これも無職で誰とも人間関係を築いていない俺だけのオンリーワンな特権だ。
(ここで、少し前なら自分を落とす方向でオチをつけようとするが、個人的にやることが多い今は、周りからしたら不名誉なこの特権を普通に良い方向にとらえている。)