・散歩
昼に買い物。
ザ・ノンフィクションの後編を見た。
加藤くんは5,6年目になってもかんなの刃の調整すらできない劣等生で本人もその自覚があるらしいけど続けている理由がわかった気がする。
彼が怒られても人間関係に悩んでもやめずに続けられた原動力は親の期待に応えたいということなんだろう。
最後の修了式でのスピーチで彼は内に秘めた熱い思いを語っていた。その中で両親、特に母親に対する感謝と立派に育った自分を見てもらいたいというようなことを涙ながらに語っていた。
その前に社長さんやできの悪い自分を教えてくれた先輩方への感謝を述べていたけど、その瞬間はまさに親子愛劇場が展開されていた。
お母さんも涙を流して息子の成長を喜んでいた。
まぁその家族の中でそれは一つの目標でそれが達成されてよかったのだろう。外野が口を出すことじゃない。
ただ、彼の人生はそれで終わりじゃない。職人になってもあと3年くらい居なきゃいけない。その期間が修了したらまた同じおやこ劇場が繰り広げられるんだろう。
それにしても加藤くんの今後が心配だ。明らかに実力に見合ってない肩書がついた後にそれを重荷に感じないなぁ。
こないだ見てたシュート!ってアニメでも久保さんの10番を継承した主人公がその重さに思い悩み空回りを繰り広げるというシーンがあった。
それに正直見た限り下手したら入社1年目の新人にすら半年くらいで追い越されそうな実力をしてるので、名ばかり職人とかそんな陰口とか叩かれそうな気もする。
あんな親子愛劇場を繰り広げたところで向いてないし実力ないのは変わらない。
でもそういう不出来な子のほうが上としては可愛いのかもしれない。先輩のさとっちも休日返上で公演台作りの難しい曲線部分を手伝ってあげてたし。
ああいうのも組織の中には必要なのかもしれない。生産性は低いけど、上からは可愛がられるし、下からもあんな実力のない人でも職人になれるんだぁという希望にもなる。
まぁでも職人になって一つの区切りができたのは加藤くんにとっていいことだとは思った。
以上
1年前