クソマミレンの愚痴

30超え職歴なし長期引きこもり明けのダメ人間がクソ記事を量産

ネット世界のお山の大将

 

川上量生の著書『ニコニコ哲学』の「インターネットには国境を作ったほうがいい」という章に興味もった。

 

なんとなく世界に一つだけの花の歌詞を思い出した。

ナンバーワンとオンリーワン。

 

競争の激しい世界ではナンバーワンにならなくちゃいけない。

しかも、ナンバーワンとナンバーツーは微差を競っている。

マクロの視点から見ると、この二人に大差はない。

一方、競争がさほどない世界ではナンバーワンに簡単になれる。

ワンとツーの差が開いているからだ。

 

でも競争がそんなにない世界なんてものは全然ない。

それこそ自分から囲い込みに走らない限り。

 

だからナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワンという歌詞ができるのだろう。

 

 

例えばアップル。

アップルがパラダイムシフトレベルの画期的なipodスマホという概念を作ると一瞬だけ突出して、競争相手がいないなんて状態になった。全く新しい画期的で魅力的な商品に消費者は殺到し、一人勝ちの大儲けができる。

しかしその後、韓国や台湾、国内メーカーがそれに追随し、競争は激化する。

そうすると、差がみるみるうちに縮まっていき、その差は微々たるものとなる。

もうアップルでもアンドロイドでも性能的に大差はなくなる。

これが競争の激しい世界。

 

アップルが水面から頭一つ抜け出すと、そこに追いつこうと水かさが上がっていく。

するとまたアップルが独自機能を開発して、お得意のプレゼンで世間の注目を集める。

すると、サムスンやらも色々パクってより高性能なものを作り出す。

こうして、性能がどんどん高くなっていく。

 

 

もっと簡単な例はCPU業界かな。大手のintelAMDの激しいシェア争い。

intelが独占だったら、それにあぐらをかき、ここまで性能が進化することはなかっただろうなぁ。

とくに性能を高める努力をしなくても勝手に売れていくんだから。

でも競争相手が強かったら、それに対抗しないとシェア(金)を奪われる。

そのためには相手より単純に性能が高いCPUを作るしかない。

絶対性能で勝るしかシェアを確保できない世界。

絶対性能がよくなったら簡単に掌返しするユーザーが多いの業界というのは今年AMDがシェアを逆転したことからもわかる。

強力な競争相手がいたからこそ激しい競争が生まれ、その殴り合いの闘いの歴史の中で双方のCPU性能が劇的に上がっていったのだろう。

10年前のCPUが化石化している状況を見るとその性能向上スピードの異常さがわかるだろう。

しかし、スマホ向けCPUで第三勢力がワラワラとたかってきているからこの勢力図が根本から崩れることも十分ありえるだろう。

何が起こるかわからないのが世の常だ。

 

つまり、競争が激しくない世界だと天下を取るのにそんな苦労もいらないし、簡単に小山の大将になれる。

ぱっと思いつくのはリアル世界だとカルト宗教か。

教祖になれば簡単にお山の大将になれる。

あとは、自己ブランディングというキーワードが思い浮かんだ。まだよくわからないんでまとめらんないけど。

 

一方、リアルでないネット世界

ネットに国境がなく土俵が地球規模だから、ネットにつながっている以上、好ましくない人間が流入してくる。ワザワザ遠くからやってきて渋谷のドキュンのようにからかうというのが常態化している。

 

ネットは囲いがない。中国がネットを規制しているくらいだろうか。

それ以外はグーグルという民間企業の支配下にある。

よく考えると一つの国の一民間企業が世界政府みたいな権限を有しているという事実は異常事態に思えてくる。

 

ネットはつながっている。

だから、お山の大将ができない。

発信した内容が世界に拡散される。

だから、冷蔵庫にバイトが入ったり、テラマックを作ったり、じゃがりこのカップのフタに楊枝をつっこんだりした日には拡散されて炎上し、お山から引きずり降ろされる。

 

もしもネットとつながっていなかったら、身内内でのバカ話としてコミュニティーに属するメンバーで内輪で盛り上がって終わりだろう。

どこからともなく叩かずにはいられない連中がワラワラ大挙して押し寄せ、お山から大将を引きずり下ろしにくる。

 

この本は2014年11月18日に出版された本だが、川上は次のネットのテーマはいかにお山をこさえるかだと予言している。

その結果出てきたのがユーチューバーブームなのだろうか。

ニコニコでいうとユーザーチャンネル?かな。

2014年以前にもそういう連中はごまんといたが、テレビなどでそういう人たちの存在が大衆にも知られるようになっていった。

 

チャンネルというお山を作って、素人が商品紹介や、物を粗末にする動画を作って莫大な利益を得ている。

一昔前の日本人の価値観からは「はぁ?そんなんで誰が買うの?」という疑問の叫びが聞こえてきそうだ。20年前に誰が想像しただろうか?20年前からネットはあったけど、ここまでくると予想した人はいないんじゃなかろうか。

 

ネットに国境云々とは大分話が離れてしまったが、この愚痴ブログの運営者の俺も一応お山の大将なのだろうか?

砂場に築かれためっちゃ小さいお山の。

 

なんか色々考えて記事書いたら疲れたわ・・・。