風邪・・・。ええい、うっとおしい!!
銀翹散を突き破った風邪の場合、2週間地獄を覚悟しなくてはならない。
1週間+1週間。
最初の1週間は、徐々に症状が悪化していき、3,4日目くらいに熱や咳がひどくなり眠れなくなる。そこから下り坂でなだらかに快方へ向かう。
本調子ではないが、一段落レベルまで回復というのが最初期症状から1週間が目安。
そこからの1週間、気道や肺に残った白血球の死骸の痰が絡まった状態になっているので、かーっ、っぺ!をひたすらする作業に追われる。
これもまた地獄。布団のホコリのようにペッペしても次から次へとでてくる。
それが落ち着くのが一段落から1週間。計2週間。
これが俺の毎度の風邪のタイプ。
2週間も本来の半分近くの能力値で闘っていかなければならない。
無職ならいざ知らず企業戦士様はそんな中でも戦場へ赴かなければならないし、減退した能力値でボスを相手にしなければならない。
守るべき者がある戦士の日常。
お疲れさま。
ということで、今日はこれから買い物に行くかエア散歩になりそうだ。
追記
結局買い物へは行った。
レジのときに袋「一枚ください」というときに声が裏返ってマスオみたいになってしまった。ただでさえ低くて愛想のない声色が風邪によりさらに人相が悪くなっているのを考慮して意図的に声を上げてみようと試みたがものの見事にひっくり返ってしまった。
ついでに咳も止まらない。
それ以降なんか変な目で見られている気が。
要注意人物ホルダに仕分けされたのを察知。
咳。それにしても咳が日を追うごとにひどくなってきている。
なんか仔犬がキャンキャン鳴くときの成分が入っている。
気管支炎症。細菌と体の自己防衛システムが闘っているのをひしひしと感じる。
その炎症と死骸により呼吸時の違和感が半端ない。
まともに呼吸できることの素晴らしさをこういう時に感じる。
今夜も眠れなそうだ。
今はまだマシ。これからじいさんになっていくとこれ以上に悲惨なんだろうな。
親父が閉鎖病棟に入院する前異様に風邪をひくことを恐れ、エアコンを一日中つけっぱなしにして体調を気にしていたことを思い出した。
退職金も年金もなく老体に鞭打って3kの仕事をして日銭を稼ぐ。
心身のダメージは若者の比じゃなく容赦なく襲いかかって節々を痛めつけてくる。
老後という年齢まで俺が生きていたとしたら苦しみのたうち回っている光景が容易に目に浮かぶ。
こうして考えると、年金暮らしで暇を持て余して平日昼間にいたるところに出没する暇そうな老人はまだ幸せなんだろう。
潤沢な貯金と、年金という定期収入により金銭的不安から幾らか解放される。
完全な不安からの解放ではないかもしれないけれど、それらがない持たざる者と比べれば安泰も安泰だろう。
老後に備える。
歳を重ねるごとにだんだん危機感が募ってくる。
老前。
人生何をした。
何もしてない。
後ろに階段はない。崩れ去っている。
貯金切り崩し生活で現実逃避のまま気づけばおじいさんになって、目の上のたんこぶのような扱いを強いられる。
そんな糞だめのような未来を少しでもマシな方向にシフトするため、現実で今なんとかすべきなのに一向にことは進まない。
危機感でモチベーションを上げるため火を焚べる。
焚べ続けなければいけない。
俺の尻に火をつける存在がいない今、危機感を煽って燃やせ。
火を絶やしてはいけない。
貯金がある限りがんばれないけどせめて一瞬でもかんばろうとしよう。