・散歩
夜に買い物。
ワイエスさんのドラクエ7やってるけど今更ながら作り込みの凄さが際立つ。
過去の世界をクリア後、節目(メルビン加入とか)で時が少し経過していたり村人のセリフが変わっていたりする。
全部の街でそうなのかわからないけど相当な手間とテキスト量だ。
ドラクエ7 PS版といえばまずあのひどいライラだかアイラだかのCGムービーがやり玉にあげられるけど、イベント管理とテキストは相当頑張ってると思う。これはすごい地味な部分だけどいかにスタッフが作り込んだかが伝わってくる。
砂漠の城のクリア後パートで学者とハディートが首飾りを巡って喧嘩してるイベントなんて今回のワイエスさんの実況で初めてみたかもしれない。
多分他にも色々なイベントが散りばめられて見落としてるんだろう。
モブの会話も定期的に入れ替わるし、サブキャラ(カシムとか)の他にも単なるモブの会話後に仲間と話すとなんか反応が返ってくることが少なくないし、もうホントテキスト量ならどんだけーってレベル。
エッチマンとか牛と魂が入れ替わったカールのおじさんとか未だに覚えてるモブキャラとかもいくらかいるし、レブレサックの村長はネットではかなりの有名人となっている。ラグレイもいいね。メザレのニセ英雄。
当時100時間遊べる(クリア時間)とか言われてたけど、実際色々回ってたらクリアまで普通にそれくらい遊べるってのもこの圧倒的なボリュームによるものだろう。
本当ストーリー量なら他のドラクエの追随を許さないと思う。ドラクエ11もボリューム多かった覚えがあるけど忘れちゃったし、時を巻き戻す的なクリア後の展開が今思うと微妙。世界観もなんか集大成を作ろうとしてうまくまとめようとしてる感もある。
プレイ当時は最後にこれはドラクエの集大成、最高傑作だと思ったけど去年PS4版を再プレイ(当時は3DSでやった)をしてウルノーガじゃないほうのボスを倒す前に飽きて辞めてしまった。
時間を巻き戻さずにそのまま終わっていたら結構良いストーリーだとは思う。あの魔王に滅ぼされた後の闇に覆われた世界でグレイグが仲間になり、散り散りになった他のメンバーたちにスポットがあたり、前半では隠されていた仲間の半生が描かれるという手法はベタながらいいと思った。
ドラクエ11は世間的にも好評な評価であると思う。
対してドラクエ7はストーリーが長いだのフリーズするだのキャラがかっこわるいだのCGがゴミだの割とネガティブ面がとりだたされるのがう~んと思う。
確かに欠点は多いけど、よくよく見るとテキストをはじめとして丁寧に作られてていいし、欠点もできの悪い子供みたいでちょっとした愛着もある。
思い出補正含めドラクエ6が最高のDQだったけど、おっさんになった今だとなぜかドラクエ7いいなって思うのはなぜだろう。
ドラクエ6ほどではないが自分のお小遣い&高校生くらいの時に買ったからそれなりに思い出補正があるというのもあるけど、実は大人向けなのかもしれない。
各エリアのイベントも基本的には魔物を退治して晴れやかに終わるけど、その中にもどこか儚げな余韻を感じさせるイベントが少なくない。逆に晴れやかどころかやり切れなさ、切なさで終わるとことかもある(要領が悪すぎたぺぺが雨の中街を出ていくとか、女神像の神父が村の人たちのことを想ってひっそり街を出ていくとことか)。
グリンフレークの30年昼ドラ物語はバトルとはなんの関係もないけど異様なスタッフの推しを感じる(リンダの墓の前に佇むぺぺの場面で特別カット割で鐘が鳴る演出とか)とこもいい。
モンスターパークとかこれじゃないミニ要素も配合されてるドラクエ7だけどおっさんになった今でもストーリーにおいては大人でも堪えうる出来になっていると思う。
世界に一つしか島がなくて、石版集めてストーリーを進めていくごとに大陸が増えて~みたいなアイデアは今までのドラクエにはなく画期的でよいとは思う。
ただ、同じ構造の街やダンジョンを2度体験しないと行けないというのはやっぱり多くの人にとってはデメリット要素で不評原因になってしまったのは残念。
逆に過去の街と現在の街の差異やその間どんなことがあったのか的な歴史、モブのセリフなんかが楽しめる人は悪くないんじゃないかと思う。ワイエスさんもそういうとこでドラクエ7を楽しんでるし。
でも流石にコスタール灯台に3回くらい登らなきゃいけないのはどうにかならなかったのかと思わずには言えられない。
以上
1年前