ちびちびやりつつ、昨日今日でダーマ地方を攻略。
やっぱりここが一番面白い。きつくて。キーファ離脱直後にこれは普通に手厳しい。
一番苦戦したのが、イノップとゴンズを特技奪われた状態で相手するところ。
厄介な攻撃をしてくるイノップを先に倒そうとしていたらカシムの攻撃がトラの方に攻撃する回数が多く、長期戦に。その結果、痛恨の回数も上がり、奇跡の石持ちマリベルが一瞬で死ぬみたいなことに。世界樹の葉を使うも更にトラの方も痛恨(イノップよりダメージは低いが)出してきて全滅というのを4,5回。毎度思うけどここは序盤にしては結構な難関。
結局その後、敵の攻撃が尽くカシムに集中する当たりパターンに。もうそのパターンになればこっちのもの。トラをあっさり倒しイノシシも流れで苦戦せず撃破。なんという運ゲー。
怒涛の6連戦は一発OK。
ダーマ編ラスボスのアントリアは眠りの杖を連打し大体寝かしつけておけばいい。念じボールも運良くフォズが引き受けてくれた。
クリア後転職できるようになるわけだが、ここからつまらなくなってくる。
だって、頭空っぽにして熟練度稼げば道中のボスは楽勝。あのヘルクラウダーも鬼畜パターンを引かない限り普通に突破できるんだもん。
ドラクエ6でも同じ。ムドーを倒せば後はぬるくなる。ラスボスは別格だが。
7のラスボスは6のラスボスほど強くないし、剣の舞とかいうチート特技もある。ゴッドハンドとかいう職業も。
でもトゥーラ弾きのジャンが後に老人の姿で出てきたりとか、グリンフレークの一連の昼ドラとか、プロビナの神父の前日譚が後に明かされたりとかクロスオーバーなとこは結構好きなんだけどね。伊坂幸太郎の小説みたいで。
今回クリアしたダーマ編のラストも、ザジが自分の居場所はもうそこにはないと悟り、カシムと姉に対して色々思うところはあるけど、すっと身を引くラストもなんか切ない。
ネリス(姉)はザジに今まで打ち明けられなかった本心を打ち明け、自分のために尽くすことが負担だと告げる。
病弱な姉を守っていきたいザジ、カシムさえ現れなければその役割(居場所)は確保できる。それを脅かそうとしているカシムを邪魔に思う気持ちもわかる。カシムとザジの板挟みになっているネリスの気持ちもわかる。カシムのネリスへの愛は本物で危険を顧みなかったことから、おいそれと退けないというのもわかる。反旗を翻している未来の義弟に対し困惑する気持ちもわかる。
ネリスはザジに自由に生きて欲しかったからあえてそう言って突き放したというのはなさげ(ちょっと前まで精神的に病んでたから)だけど、カシムとの恋愛関係を含め、愛する彼(多分この時点ではネリスも本気でカシムに惚れてる)と敵対する弟を邪魔に本音では思っていたのかもしれないとか、いろいろ考えてしまう。でも結果的にこれで良かったと思えるラストだったとは思う。ザジにしても今は酷な感じがするけど、後にこれで良かったと思えるんじゃないだろうか。彼はまだ子供だし・・・と思ったんだけど、その後ネリスは「剣を買いに行く」と言って消えたザジを心配して寝込んでしまい、カシムも看病でやつれてしまう・・・ということになってしまっているのも興味深い。ネリスは自分の一言が弟を傷つけ失踪したという罪悪感を抱えて寝込んでしまったのだとしたらと考えるとやるせない。ほんのボタンの掛け違いで今生の別れになってしまうかもしれないんだよな。その後ザジとネリスは再会したのだろうか。できればそうであってほしい。立派に世帯を持ったザジ一家とカシムと結婚したネリス一家が一同に介するとかそういう妄想も掻き立てる。
まぁ人間の考えなんて複雑だし相反する感情が同居していることだって往々にしてある、そういうのをシナリオに落とし込む堀井のセンスもさすがと言わざるを得ない。単なる1エピソードのモブでしかない、ザジ、ネリス、カシムが血の通ったキャラとして俺には見えた。
このエピに限らずオムニバスとは言え一つ一つのエピソードは悪くないんだよなぁ。他のナンバリング作品の街のエピソードとかよりももっときっちり作ってあるというか。
でも一つ一つがしっかりしているということで、エピソードの個性というか独立性が高くなり、全体として見ると、まとまりが薄くつぎはぎ感が出てしまうのは副作用だろうか。その副作用でメインストリームのストーリーがスカスカに感じてしまう。
ドラクエ6でも中盤武器探しを兼ねた自分探しパートでダレるけど、7はそのパートが長すぎというイメージ。もっと神と魔王がどーのこーのみたいな部分をクローズアップさせるために、エピソードを削った上で、無難にその伏線を散らすという方向性のほうがメインストーリーの幹がぶっとくなり、もっとわかりやすくスッキリしたテーマ性になったんじゃなかろうか。
やっぱり長過ぎるのは微妙だわな。
以上
1年前