・散歩
夜に買い物。
帰り道音楽を聞いていたら涙が出てきた。
それで犬が死んだときのことを思い出した。
ちょうど今頃の季節だったろうか。
動物病院から引取り、犬の亡骸が家にある状態となっていた。
家に帰ると亡骸がある。
死んだという事実を受け止めきれない俺は外出し、外を宛もなく散歩していた。
公園のベンチに座って泣いた。
近くを親子が通りかかるも見えてないふりをして素通りしていった。
花粉症でこうなってますよ的に思うだろうよと思いつつ歩く。
途中、鼻水が出てしょうがないのでセブンプレミアムかなんかのポケットティッシュを購入。
よく覚えてないが翌日に寺に安置、その翌日に火葬だった気がする。どっかでまとめて他のといっしょに燃やされるらしい。
俺の犬が車に乗せられ、行ってしまった。
これが犬の姿を見た最後のときだった。
帰りのバス。
泣いている若い女性がいた。
ああ、彼女も同じ場所にいたのかと思った。
他にも犬をなくして泣き叫んている子供をなだめている家族とかもいたなぁ。
あんな思いをしたのに俺の家族ときたらまた犬を飼っている。
俺はあんな悲しい思いをするのはまっぴらごめんだ。
以上
1年前