・散歩
アキバまで。
・いちばん好きな花最終回
う~ん微妙だった。
何というかクリア後のボーナスステージを見ている気分だった。
ちなみにこのドラマは後半は暇な時間で1話につき3回くらい見返していた。
それくらい結構気に入っていたし、美鳥ちゃんの回想で何回か泣きそうになったりもした。
でも思えばあの4人は付かず離れずの微妙な距離感でわちゃわちゃやっていたのが良かったのかもしれない。
最終回前で曖昧な恋愛なのか友達なのか的な問題に決着がつき、最終回では完全にくっついちゃってもう幸せな家族だった。
別に嫉妬じゃないけど、あの街中で見るノーテンキで幸せそうなやつらを見る度に感じる胸糞悪さを画面から感じ取ってしまった。
そしたらなんか急にちょっぴり憎たらしく思えてきて、この4人のマイルールがなんか宗教っぽくさえ見えてくる不思議。
更に脚本に対する不満みたいなものも生じてきた。
このドラマは聞くところによるとヤフコメとかで叩かれているらしい。彼らの気持ちがなんかちょっとわかった気がした。
これまでは別にそんなこと考えずにこのドラマの個性として捉えてきた。
登場人物がやたらポエム的なことを言っても無意識に許せていた。
でもなんかそれが鼻につくようになった。
あと、伏線の回収もわざとらしいのがあった。
あの相撲取りの下り。
あそこは回収すべきなのか?と疑問に思った。
なんかわざとらしさを感じた。
これまで伏線を伏線と感じさせず、さり気なく本来の意味で伏線を回収するというパターンが珍しくなく凄いなと思ったけど、ちょっとテクニックに溺れた感を感じてしまった。それでも総合的には凄い才能だとは思うけど。
終盤の田中麗奈のまとめのような語りは正直何言っているのか全然頭に入ってこなかった。まぁ最終回は広げた風呂敷たたまにゃならんのでどれもこれもこんなもんだけど。
あと問題のエンディング曲の演出。
ピアノを弾く手元が画面に現れテーマ曲を弾く謎の青年がいきなり登場。
すぐにこのドラマの主題歌を歌ってる歌手なんだということはわかったけど、あまりに唐突で、藤井風の顔もろくに見たことがなかったんで頭の中が????で埋め尽くされた。
あからさまに奇をてらったオサレ演出についていくことができず、その後登場人物の会話すら頭に入ってこずこれはねーわと思った。なんか朝の情報番組でゲストの歌手がスタジオで歌っている光景を思い出しちとチープに感じた。
そりゃあ、藤井風ファンとかは大喜びなのかもしれない。
Youtubeでこのドラマの感想を語っている藤井風ファンのおばちゃんとかは後日興奮醒めやらぬ様子でこの藤井風サプライズ登場について語るのだろう。
でも、藤井風の顔すら知らない俺にとってはこの演出に対する疑問が頭の中に溢れかえり、スタッフとの温度差を感じた。彼らはこのドラマを見ている人の大部分が藤井風を認識しているとでも思っているのだろうか。
でも歌唱はうめーなとは思った。いつもエンデイングで聞いてるけどうめーなと思った。しわしわに~の歌自体は頭の中にこびりつくくらいには好意的になっている。
なんか最終回で急に冷めてしまったという感じ。
これまで4人のやり取りを見てきて愚痴ったりするシーンが好きだったかもと思い返した。外の世界でなにか問題が起きて不満を感じそれをあの家で吐露して慰めたりするあの一連の流れよかった。
最終回ではどいつもこいつも満ち足りた様子だった。
これもまた良かったんだけど、なにか物足りなさも一方で感じた。
まぁでもやっぱりそこそこ楽しめたんで見て損はなかった。
以上
1年前