エア散歩で終わりにしたい。
日に日にそう思うようになってきた。
1ヶ月前もコンプレックスにがんじがらめにされ動けなくなり外に出られなくなった。
出たくても出られなかった。
でも今は、ただ単に出たくない。
家での活動が充実しているから。
数学はやらなくなったがプログラミング、英語にシフトして家でシコシコやっている。
怠惰な生活にはないちょっとでも前に進んでいる感があって家にいる罪悪感がないため、家から逃げるように外に繰り出す必要もないというわけだ。
そもそも外に出る瞬間が面倒なのだ。
引きこもり特有の玄関のハードルというものがある。
玄関を明けて外に出る際にハードルがあるのだ。
あたりをチェックして近くに誰もいないことを確認して外に出る。
長年の癖。だから玄関扉を明けて外に出る時に他人の人が感じない大きなストレスを感じる。
入る時はそうでもないが、近くに人がいると家の周りをもう一周して帰宅する瞬間を見られないようにするという癖も持っている。
近所付き合いを放棄する道を選んだ故の縛り。
あとは近所で犯罪が起きないことを祈るのみ。
何かあれば、近所付き合いのない俺が真っ先に疑われるだろうし。
10年こうだったから、死ぬまでこうかもしれない。
変わるキッカケなんて人と関わらないとないだろうし。