後悔したことというのは誰しもあると思う。
俺は後悔だらけだからもう一周回って後悔を後悔とも思わなくなった。
もうちょっと早く持病の手術をしていれば見てくれがましでコンプレックスによる苦悩もなかった(完全とはいえんが)。10年前に手術すべきだとは普通に思うけどそれをしないのが俺という人間。いつも出遅れ気味というのを認めた。多分10年前に戻っても気づけないと思う。今の記憶を持ち帰れるなら別だが。
青春とか友達とか恋人とかもそうだ。作れないもんはしょうがない。そしてボッチで生きることを決意した。それについても後悔はない。もうそういう人間なんだからしょうがない。
後悔するのは他の存在についてだ。他の人間に対しては別に~という感じだけど飼っていた愛犬については後悔がある。
散歩が好きな子だったからいろんなところに散歩に連れて行ってやればよかった。引きこもりじゃなければできたかもしれないのに。
食ったあとのとうもろこしを床においたゴミ箱に入れてそれを漁って食い散らかした結果げーげー吐いてしまいゴミ箱を上にあげとくんだった。
赤子のときにもっと口周りを触っていればはみがきを嫌がらない子になっていたんじゃないとか(耳は触っとけとは言われていた)。
もっとうまくやれば風呂好きな子になったんじゃないか。
せめてペット用ウェットティッシュで表面の毛を定期的に拭いてやればよかった。
散歩のときに糞野郎が捨てた人間用の食べ物を油断して食べさせてしまった。
飼って間もない頃にガキだった俺。雑に扱ってしまいごめん。
冬でも服も着せずに散歩させて寒い思いをさせてしまった。
とか。
他にもいろいろあるけど、やっぱりいろんなところに散歩に連れていってやればよかったなあというのが大きい。多分あの子は3度の飯より散歩が好きというくらいの散歩好きだった気がするから。今思えば。
という後悔。