この時のようなどんよりとした気持ちになる出来事が今日あった。
(上記の記事で俺は当時ラブホに入っていくカップルを見て衝撃を受けていたが、現在ではそうでもない。というのも錦糸町のホテル街を歩いていれば7回に1回くらいは30代、40代くらいのカップルがホテルに入っていく姿を見かけるからだ。)
いや、大したことじゃないんだ。
いやそのね、おそらくナンパしている光景を目の端に入れたんだ。
おそらくナンパというのは確定ではなく想像。
目の端に入れたという表現は見たのではなく周辺視野の中で把捉したから。
そしてなぜ直視せんかというとおそらく美人やかわいい娘だから。
俺の仮定だとナンパの現場。
そしてナンパされる娘というのは美人や可愛い娘だろうという推定が働くから。
よって美人は見ないルールに従えば自ずと周辺視野で把捉するということになる。
そのナンパの現場の登場人物は三名。
男二人と女二人。
なぜ西川が抜ける前のドリカムや五十嵐が抜ける前のELTのようなボーカル女一人、その他男2人で一塊というグループではないと直感したかというと、
男二人と女の間には見えない壁があったからだ。
つまり親しい間柄ではない。
親しい間柄であれば、この見えない壁は見えないからだ。
その空間は親しい間柄とは無縁の軽い修羅場的な雰囲気を醸し出していた。
真剣勝負というようなある種緊迫した雰囲気。
それもそうだ。
男は女を落とそうと必死に口説いているのだ。
性と生に関わる人間の本能に関わる一大事だ。
その雰囲気が周囲に発散しこの俺にも伝播した。
なんとも苦虫を噛み潰した気分になりつつその場を表層上は無視して通り過ぎた。
なぜそんな気分になったか。
それは2つあると分析した。
そして両者の共通点は年齢。
1.俺も若ければ思考
俺は30過ぎのおっさんだ。
若い頃にナンパなぞしたことがなかった。
もう若い頃に戻ってナンパはできない。
若気の至りは失われてしまった。
それに引き換え奴らは若気の至りを存分に謳歌してやがる、という嫉妬めいた感情。
あと、女に対しては何ちやほやされていい気になってんだという女に相手にされてこなかった男特有のひねくれ女ヘイト。
2.おとうさん思考
俺も若気の至りで結婚していれば娘はもう女子高生くらいになっている。
すると、娘に悪い虫がたからないか心配で心配でたまらない。
四六時中監視するわけにもいかず、そんな事を考えていると娘に知れたものならキモいと絶縁されかねない。
ある日突然家に彼氏を連れてくる恐怖に怯えながら日々悶々と娘の私生活に気を配る。
もしも俺がお父さんで娘が男二人組にナンパされている現場に出くわしたとしたら、決して黙って見守っているということはせんだろう。
帰るぞ○○!と言って手を引っ張って強引に悪い虫から引き剥がすだろう。なぜか自信がある。
ああ、羨ましい。
今現在若い奴と、普通に仕事して普通に結婚して普通に娘が生まれて、いつかお父さんの浸かった湯船に入りたくないだの、洗濯物は別にしてなどとキモがられて、彼氏来訪に戦々恐々とできるであろう普通の人生を送っている男性諸君が。
以上妄想でした。
ナンパだったかどうかも含めて。